田名部市街地とは遠く離れて
下北半島で最大の町といえば、かつて南部藩の代官が設置されていた田名部になり、現在ではむつ市の中心となっていますが、この田名部を最初に名乗った駅が、現在の赤川駅です。確かに、大湊線は軍港である大湊を東北本線と直結させることを目的としており、田名部を通らなかったことによるものですが、中心市街地へは4キロ近く離れています。
下北半島で最大の町といえば、かつて南部藩の代官が設置されていた田名部になり、現在ではむつ市の中心となっていますが、この田名部を最初に名乗った駅が、現在の赤川駅です。確かに、大湊線は軍港である大湊を東北本線と直結させることを目的としており、田名部を通らなかったことによるものですが、中心市街地へは4キロ近く離れています。
現在では例によって棒線駅になっているものの、もともとは交換可能だったようで、駅前後にレールの屈曲が見られるほか、現行ホームの向かい側にはうち捨てられた対向ホームが草に埋もれて残っていました。
ホーム自体は比較的広めで、かつてはしっかりした駅舎があったと推測されますが、今ではごく簡素な待合室がポツンと置かれているのみです。私はこの駅を6月末に訪れたのですが、中に入るとたいへん蒸し暑く、夏季にはとても使えるものではありません。
駅前のスペースは非常に広く、かつては国道に向かってどんと存在感を示していたのでしょうが、今となってはだだっ広い遊休地が広がるのみで、存在感はすっかり希薄になってしまいました。
周辺はむつ市の郊外といった趣で、住宅がぽつぽつ建っており商店や小学校もありますが、田名部の中心部へは下北交通の市内バスが便利ということもあって、大湊線内でも乗降客が特に少ない駅になっているのが実情のようです。
快速は停車しません。
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