人口密度の低いエリアで
野辺地の市街地を出ると、大湊線は陸奥湾沿いの丘陵地帯を進んでいきます。土地が痩せていることに加えて「やませ」と呼ばれる強い風が吹くため、農業に適しているとはいえず、かといって水深のあまりない陸奥湾では漁業の発達も見込めないとあって、本州よりは北海道に近い、人口密度の低いエリアになります。そんな地域で最初の駅になるのが有戸駅です。
野辺地の市街地を出ると、大湊線は陸奥湾沿いの丘陵地帯を進んでいきます。土地が痩せていることに加えて「やませ」と呼ばれる強い風が吹くため、農業に適しているとはいえず、かといって水深のあまりない陸奥湾では漁業の発達も見込めないとあって、本州よりは北海道に近い、人口密度の低いエリアになります。そんな地域で最初の駅になるのが有戸駅です。
片面ホームに小さな待合室があるのみの棒線駅です。ホーム自体もかなり簡素で、築堤の上に鉄骨を組んでサイドボードを渡し、鉄パイプで柵としているというものです。端的にいえば、かなり貧相です。
これでも大湊線開業当初からの駅で、かつては貨物営業も行っていたといいます。そのためか、駅の敷地はかなり広いようですが、なにぶんホームの周辺はいったい草ぼうぼうになっており、どこまでが鉄道の敷地なのか、どうにも判然としません。
ホームの端(両側とも)には「風」の上に「S」と書かれた運転規制区間標があります。この付近は強風が非常に多く吹き、大湊線沿線には風力発電の風車も多く設置されています。
有戸駅の大湊方から陸奥湾側へと側線が伸びており、ここにしっかりした屋根付きの車両留置施設があります。保線用車両などが留置されているものと思われます。
待合室はごくコンパクトなものですが、それでも中には据え付け式の木のベンチが置かれていました。待合室自体は比較的新しいものであるだけに、いささか意外に思ったものです。
前述のとおり、ホームは築堤の上にさらに鉄骨を組んで設置されています。あえてホームの土盛りを崩す必要があったとも思えず、ホームの位置変更があったのでしょうか。列車から降りると、まずホームから線路の高さに下り、さらに地平の高さに下りるという、2つのステップを踏むことになります。
駅前には民家や事務所がぽつぽつと建ってはいますが、広がっている荒れ地の中にぽつんと小集落があるという趣で、かつて人が住んでいたであろう空き地も多く、非常に寂しい一帯になっています。
快速は停車しません。
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