新幹線開通で青森の新しい玄関口に

新青森

しんあおもり
Shinaomori
新青森駅
新青森駅東口。2016-04-23

新在両線が垂直に立体交差

新青森駅在来線ホーム
写真1新青森駅在来線ホーム。2010-12-04

青森市の市街地から離れた西の郊外に設けられた駅です。もともと、ここには駅は設置されていませんでしたが、国鉄末期に、将来の東北新幹線が延伸してきた際に連絡駅となるこの位置に、在来線の駅を先行設置したという経緯があります。

地平に在来線の奥羽本線が東西に、高架上に東北新幹線が南北に通っており、この両者が垂直に立体交差する形になっています。

在来線ホームは様変わり

新青森駅在来線改札口
写真2新青森駅在来線改札口。2010-12-04

在来線は、地平に島式ホーム1面2線が設けられています。かつては1面1線の何もない無人駅でしたが、東北新幹線延伸工事にあわせて大規模な改良が行われ、列車の行き違いが可能になっています。

東北新幹線が新青森まで開業した際、当時函館までを結んでいた特急「スーパー白鳥」「白鳥」が新青森まで乗り入れるようになり、これにあわせて新青森-青森間のみを特急自由席に乗車する場合、自由席特急券が不要という特例が設けられていました。現在、この区間を走る在来線特急は「つがる」のみですが、特例は現在でも有効になっています。

在来線の改札口はコンパクトですが、自動改札機が設置され、有人改札はオープンカウンター式になっています。

コンコースには若干の高低差が

新青森駅南側通路
写真3新青森駅南側通路。2016-04-23

駅は3階建てで、2階が在来線および新幹線のコンコースになっており、在来線ホームはコンコースから下り、新幹線ホームはコンコースから上ります。ただし写真3を見るとわかるとおり、2階コンコースには若干の高低差があり、新幹線コンコースのほうがやや低くなっています。

新幹線コンコースと在来線コンコースの間には乗り換え改札口が設けられています

新幹線改札前に店舗や窓口

新青森駅出札窓口兼待合室
写真4新青森駅出札窓口兼待合室。2016-04-23

新幹線改札口前はゆったりしたスペースになっており、店舗や案内所が立地しています。「みどりの窓口」と待合室は同じスペースにあり、いずれもガラス張りで冷暖房が完備しているスペースになっています。

新幹線改札口はコンパクト

新青森駅新幹線改札口
写真5新青森駅新幹線改札口。2016-04-23

新幹線改札口は比較的コンパクトなつくりです。在来線からの乗り換え利用が多く、当駅での乗降はそれほどないという判断でしょうか。

新幹線が到着するとコンコースがにぎやかに

東北新幹線新青森駅開業日の新青森駅
写真6東北新幹線新青森駅開業日の新青森駅。2010-12-04

新幹線の列車が到着する度にコンコースがにぎわう形になっています。

新幹線ホームは2面4線

新幹線13・14番線ホーム
写真7新幹線13・14番線ホーム。2010-12-04

新幹線ホームは、島式ホーム2面4線から成る中間駅仕様となっています。

新幹線乗り場はガラスを多用

新幹線11・12番線ホーム
写真8新幹線11・12番線ホーム。2016-04-23

ガラスを多用しているため採光がよく、また見晴らしもよいとのことですが、端側の乗り場に車両が入線すると眺望も採光もぐっと落ち、いささか味気ない、ある意味で新幹線らしい駅になってしまうのが残念です。

新幹線側には東口と西口

新青森駅東口駅前
写真9新青森駅東口駅前。2016-04-23

1階コンコースの東口出口側には「あおもり旬味館」があり、青森県の名産品をはじめとした各種物品がそろっています。エリアが広く品物のバリエーションも豊富なので、上り列車に乗り込む前に土産物を調達するには便利です。

駅前には巨大な広場が整備されていますが、駅前にはレンタカーの事務所がある程度で、新幹線拠点駅ならば必ずといっていいほど見られるビジネスホテルなどは皆無です。行政による新青森駅周辺開発の方針によるものでしょうが、おかげで駅前は閑散としています。このほか、十和田湖や浅虫温泉など、比較的長距離の路線バスが発着しています。

在来線側には南口

新青森駅南口
写真10新青森駅南口。2012-02-13

一方、在来線側には南口出口が設けられています。

こちらからも路線バスが発着していますが、青森市内の比較的距離が短い系統が中心になっているようです。

停車列車 [2019年10月現在]

奥羽本線

全ての列車が停車します。

東北新幹線・北海道新幹線

全ての列車が停車します。停車パターンは複数あるので割愛します。

乗り場

奥羽本線は北側から順に、1番線、2番線となり、東北新幹線は東側から順に、11番線、12番線…となります。なお、東北・北海道新幹線は例外的な便もあるので、発車前の番線確認が必要です。

  • 1.奥羽本線下り 青森方面
  • 2.奥羽本線上り 弘前、秋田方面
  • 11-12.東北新幹線 盛岡、東京方面
  • 13-14.北海道新幹線 新函館北斗方面

駅名の由来

確認中。

歴史

国鉄末期に、将来の新幹線延伸を見越して設置された駅です。

略年表(クリックまたはタップで開閉)
1986年(昭和61年)11月1日
奥羽本線の駅として開業。
1987年(昭和62年)4月1日
国鉄の分割民営化に伴い、JR東日本の駅となります。
2010年(平成22年)12月4日
東北新幹線の八戸-新青森間が開通し、新幹線と奥羽本線の接続駅となります。
2011年(平成23年)3月11日
東日本大震災が発生、東北新幹線が全線で運休。
2011年(平成23年)3月22日
東北新幹線・盛岡-新青森間が復旧、営業再開。
2011年(平成23年)4月7日
この日発生の余震により、再び東北新幹線が運休。
2011年(平成23年)4月13日
東北新幹線・盛岡-新青森間が復旧、営業再開。
2016年(平成28年)3月26日
北海道新幹線・新青森-新函館北斗間が開通。

駅周辺

確認中。

近隣の見どころ

確認中。

訂正

  • 本文にて「この駅(=新青森駅)で(在来線の)列車が折り返すことも可能になっています」と記しておりましたが、奥羽本線新青森駅には折り返し設備はなく、区間列車は津軽新城まで回送されていました。訂正いたします。(2019年10月31日)

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