勾配が緩やかになった地点に
作並を出ると、仙山線はいよいよ山の中へと分け入っていき、トンネルや橋梁、勾配などを繰り返して進むようになり、山岳路線の様相を呈していきます。新川渓谷沿いの木々に囲まれ、わずかに勾配が緩やかになっている位置に設けられているのが、奥新川駅です。
作並を出ると、仙山線はいよいよ山の中へと分け入っていき、トンネルや橋梁、勾配などを繰り返して進むようになり、山岳路線の様相を呈していきます。新川渓谷沿いの木々に囲まれ、わずかに勾配が緩やかになっている位置に設けられているのが、奥新川駅です。
相対式ホーム2面2線から成る交換可能駅で、側線が設けられています。両ホーム間の行き来は構内踏切で連絡していますが(構内踏切には遮断機なし)、かつてはホーム間通路はホーム中ほどにあったようで、ホームの延伸に伴って移設されたもののようです。
下りホームの途中には、取って付けたようなホーム上屋があり、その下の土台部分がかつては斜めになっていたことがうかがえます。「奥新川駅 標高三七四メートル」と書かれた標柱が立っています。
駅舎は比較的新しい鉄筋コンクリート造のもので、上りホームから階段を下ったところにあります。ホーム側に向けて「奥新川駅」という表示がありました。
無人化されているものの、無人駅を前提としたものではなく、出札窓口もあるしっかりしたもので、建設当初は夏などオンシーズン限定で要員を派遣する形態を考えていたものと思われます。
自動券売機はなく、乗車駅証明書発行機が設置されています。
駅舎の正面には、観光地の玄関であることをアピールするためか、立派な木のモニュメントが建てられていますが、その足元は未舗装で、木の土留が設けられた階段を通って道路へ出ることになります。
駅前には食堂が2軒あるほか民家が数戸あるのみで、集落の体はなしていません。おそらく、新川ライン下りやハイキングの拠点としての利用に限られているものと思われます。かつては新川森林鉄道が分岐しており、また秋保鉱山の最寄り駅でもありましたが、今ではひっそりとしています。
仙山線のうち仙台市内、すなわち宮城県内の区間はここまでで、この先にある長大な仙山トンネルを越えると、山形県内に入ります。
普通列車のみが停車し、快速は通過します。
番線表示は確認できませんでした。
確認中。
仙山線全通当初からの駅です。
確認中。