温泉への移動拠点
作並温泉への玄関口という位置づけの駅です。駅周辺には民家があまりなく、利用者の多くが温泉へ移動するための拠点という位置づけになっているため、観光客を第一に考えているという印象の駅です。
作並温泉への玄関口という位置づけの駅です。駅周辺には民家があまりなく、利用者の多くが温泉へ移動するための拠点という位置づけになっているため、観光客を第一に考えているという印象の駅です。
地平に2面3線が設けられ、駅本屋側のホームと島式ホームの間は構内踏切で連絡しています。集改札は行われていないため、ホームで作並温泉の旅館から帰る客を旅館の女将や従業員が見送っている光景が見られます。
ホーム上には、大きなこけしが置かれており、この駅から作並温泉へ向かう観光客が記念写真を撮っていました。
鉄道関係者にとって作並といえば、交流電化発祥の地として有名です。ホームには石碑と案内板が立っていますが、観光客が目をとめている様子は見られませんでした。
もともと、1937年11月に仙山線で最後に開通した作並-山寺間は、直流電化で開業していました。両端が非電化ながらこの区間のみが電化されたのは、勾配と長大トンネルのために蒸気機関車での牽引が困難という理由によるものです。しかし、その後交流電化の検討が始まり、1957年9月5日には、日本で最初の交流電化が仙台-作並間で行われ、同日より営業運転が行われたものです。これによって交流電気機関車が置かれ、作並は交流電化の代名詞となりました。
2008年3月に改築された新駅舎は、木材を多用し天井を高くして軽快感を出したものです。山小屋と四阿の中間のような印象を与えるもので、あまり温泉の玄関駅らしい感じではありません。
無人駅ではありますが、その駅舎内には観光案内所が設けられ、ここで乗車券が販売されています。
ホームから階段を下りて正面はゆったりしたスロープになっており、旅館の廊下を歩いているような気になります。オレンジ色の乗車駅証明書発行機が、何とも野暮ったいのが残念ではあります。
駅周辺にはこけしの直売店と茶店があるのみで、事実上作並温泉へ向かう送迎バスの拠点として機能しているのが実情です。作並温泉へは、ここからバスで10分ほどのところです。駅前に入る道路の標示にも「日本初の交流電化区間」と書かれていました。
すべての列車が停車します。
確認中。
確認中。
路線開通当初からの古い駅です。
駅から北西へ、路線バス(仙台市)7分。広瀬川上流の渓谷に湧出した単純温泉で、大規模旅館も立地している大きな温泉街を形成しています。
【Link】作並温泉旅館組合公式Webサイト
【Map】OpenStreetMap / Google Map / Mapion