栗駒地方の拠点駅に
くりこま高原
くりこまこうげん Kurikomakogen
新設駅らしくシンプルなホーム
古川を出ると、東北新幹線は栗駒地区を北上し、旧志波姫町の中心にほど近いくりこま高原駅に到着します。東北本線では、営業キロ設定や選択乗車などでは新田駅が対応駅となっています。
くりこま高原は、東北新幹線開通の際には設置されず、JR化になってはじめて開業した駅です。開業当初にはなかった駅が設置された例としては、ほかに水沢江刺や新花巻がありますが、JR化後に中間駅が新設された例としては、JR東日本エリアでは唯一の例です。
新幹線開業当初は想定されていなかった駅のためか、相対式ホーム2面2線のみのシンプルな構成です。ホームの幅も狭めですが、ホームドアが設置されています。
自動改札機が2基
改札口には、自動改札機が2基設置されていました。有人改札口は、通常のフリップ付き通路になっています。
コンコースには設備がコンパクトに
駅の機能はすべて高架下の地平に集約されており、みどりの窓口や売店、待合室などがコンパクトに収められています。
駅の東西に出口が整備
東西にそれぞれ出口が整備されており、このうち西口には大きなロータリーが整備されて、新幹線駅らしいつくりになっています。もっとも、駅を降りて横断歩道を渡るとすぐに平屋の「イオン」があり、自動車で通勤や送迎をする人を当て込んだ立地になっており、それ以外の商店などはほとんど見当たりません。道路がずっと延びています。
東口には大駐車場
いっぽうの東口には大駐車場が整備されており、多数の車が停まっていました。
東口には展望レストランの入るビルが
駅前にはビルが1棟あり、最上階は展望レストランになっていましたが、どうやら新幹線駅設置を機に地元自治体などが設けたもののようで、お世辞にも賑わっているようには見えませんでした。
旧志波姫町の中心部は駅から少し西に寄ったところで、駅を出てすぐには家などがほとんど見当たらないものの、国道方面へ移動すると民家や商店が見えます。
停車列車 [2011年8月現在]
仙台-盛岡間の各駅に停車する便のみが停車します。
歴史
東北新幹線開通時には設置されておらず、JR化後に開業した駅です。
- 1990年3月10日
- 東北新幹線の古川-一ノ関間に、くりこま高原駅開業。
- 2011年3月11日
- 東日本大震災が発生、東北新幹線などが大規模に運休。
- 2011年4月29日
- 東北新幹線・仙台-一ノ関間が復旧、全線で運転再開。