かつての津軽今別駅の位置に
北海道新幹線開業前の在来線時代、海峡線にあった津軽今別駅の位置に設けられた駅です。
相対式ホーム2面2線が基本で、通過線が設けられています。
北海道新幹線開業前の在来線時代、海峡線にあった津軽今別駅の位置に設けられた駅です。
相対式ホーム2面2線が基本で、通過線が設けられています。
ホームはあまり広いものではなく、団体客など多くの乗客をさばくのはいささか厳しい印象を受けます。ホームから線路まで完全に覆われていますが、採光がよいのか、同時に開業した木古内駅よりもホームは明るく感じられます。
ホームは高いところにあるものの、築堤上に設けられているだけで、コンコースは橋上駅舎になります。このため、ホームから階段やエスカレータ等で上へ進むことになります。天井が高いこともあって、圧迫感はありません。
出入口は一個所のみで、ここに「みどりの窓口」、有人改札窓口、自動改札機(2基)、待合室(改札外のみ)があります。改札窓口はオープンカウンター式で、有人改札窓口と内部ではつながっています。なお、売店などの設備はありません。
待合室はあまり広くはないものの、ゆったりした椅子が設置されており、液晶テレビが置かれていることもあって、発車時刻近くまでの設備としては十分でしょう。授乳スペースも設けられています。
北海道新幹線開業から1か月ほどたって訪れたとき、コンコースに「ウェルカムフラッグ」が置かれていました。書かれていたのは、北海道日本ハムファイターズの大谷翔平選手。ここは青森県なのですが。
奥津軽いまべつ駅の駅前広場と、北海道新幹線駅の間には、貨物線が通っています。これをオーバークロスするため、コンコースからまっすぐ延びる通路を通って、駅前広場前へと移動することになります。
この通路から左手、すなわち青森方を見ると、左側に北海道新幹線の駅、真ん中に海峡線(貨物線)の線路、右手に貨物線および新幹線の側線が広がっています。
一方で右手、すなわち青函方を見ると、こちらにはかつての津軽今別駅の痕跡が見られます。【写真9】で中央に見えるベローズ様の通路は、築堤上にあった津軽今別駅ホームから外へと出る通路でした。その手前には、「津軽今別駅」と一文字ずつ書かれていた駅名表示が、枠だけ残っています。
なお、左側に細いホームが見えていますが、これは津軽線津軽二股駅のもので、現役です。
前述の通路に目を向けると、ずいぶん立派なものです。ホームの幅を考えると、いささかアンバランスな設備に思えるのは私だけでしょうか。
エレベーターホール最上階からは、駅前がよく見えます。駅前には民家や事業所がぽつぽつ建っている程度で、まとまった集落は離れた位置にあるため、自動車でのアクセスが中心になると思われます。
地平に降りて右手に向かうと「奥津軽いまべつ駅待合ホール」という施設があります。純粋な駅施設である改札口脇の待合室とは別に、駅前広場側にも自治体が待合室を整備していることになります。列車を待つのではなく、送迎の自動車を待つための設備でしょうか。
待合ホールには観光案内用のチラシなどが多く置かれています。椅子の数はそれほど多くはなく、スペースをゆったり取っている感じです。狭い場所に多くの椅子を用意している駅の待合室とは、いろいろと対照的な設備といえます。
その脇には、大規模な屋根付きのフラットな無料駐車場があります。新幹線利用促進策とはいえ、なかなか思い切った設備といえます。広域からの新幹線利用を進める狙いがあるのでしょう。
なお、【写真14】の右手通路を奥に向かうと、津軽二股駅、および道の駅「半島プラザアスクル」へと通じます。
奥津軽いまべつ駅をあらためて見ると、決して大きくはない橋上駅舎からぬっと通路が延び、それが大きな縦長の建物へとつながっていることがわかります。この縦長の建物、前面がガラス張りでアーチ状の装飾を施すなど、なかなか手を入れているものですが、実は単なるエレベータホール(エレベータの周囲には階段もあります)に過ぎないとは思えません。貨物線をまたぐ必要があるための設備とはいえ、どことなく座りの悪さを感じます。
駅周辺にはこれといったものはなく、前述の道の駅がある程度で、散策しても道路を行ったり来たりする程度になります。ここを奥津軽の拠点とするのであれば、竜飛や十三湖といった観光地へのバス路線を整備するといった施策がほしいところです。
7往復の便が停車します。隣接停車駅については省略します。
東側から、11番線、12番線となります。
建設中の仮称は「奥津軽」でした。
詳細は確認中。
確認中。