ホーム全体をビルが覆っています
弘南線は、水田が広がる中を直進しますが、住宅がぽつぽつ見られるようになると左へとカーブを描き、向きを90度以上変えてほぼ真北に進路を取るようになると、ほどなく平賀に到着します。
弘南鉄道の本社および車両基地のある駅で、運転上の拠点駅ともなっています。旅客線は相対式ホーム2面2線を有していますが、基本的には駅本屋側の1番線のみを使用しています。駅は駅ビルの中に取り込まれるような形になっているため、いささか暗くなっています。ここまで3駅連続で交換可能駅が続いています。
ホームから車両基地が見えます
駅の南西側には車両基地があり、各種の車両が留置されています。イベント開催時などをのぞいて、特に一般公開されているわけではありませんが、ホームからもさまざまな車両が観察できます。
中間駅唯一の有人駅
弘南線中間駅では唯一の有人駅で、列車到着前後の改札、乗車券類の販売が行われるほか、自動券売機が設置されています。待合室は広めで天井も高く、比較的ゆったりとできます。
駅の玄関はあまり目立たず
駅舎および本社は、平賀町農業会館と一体化した鉄筋4階建ての駅ビルを形成しています。きちんと整備された駅前広場の脇にはJAスーパーがあるほか、駅の裏手側にはJAの倉庫や配送センターがあるなど、鉄道とJAが完全に同居しています。もっとも、弘南鉄道による農産物輸送は廃止されて久しく、あくまでも“同居”しているのみで連携しているわけではなさそうです。
駅舎のファサードには農協関係の施設であることが大書されており、駅はあまり目立たないのですが、弘南鉄道の社章がさりげなく存在感をアピールしています。
駅前広場はゆったりと
駅前広場は大きめに取られており、公園状に整備されています。駅正面から東側にかけての一帯が、旧平賀町の中心市街地になっています
東側(駅本屋)から順に、1番線、2番線となりますが、2番線は基本的に使用していません。
歴史
路線開業当初からの駅です。
略年表(クリックまたはタップで開閉)
- 1927年(昭和2年)9月7日
- 弘南鉄道・弘南弘前-津軽尾上間が開業した際、開業。
- 1985年(昭和60年)12月
- 現駅舎供用開始。
- 2007年(平成19年)6月15日
- 駅構内で列車脱線事故発生。