海の側に断崖が
三陸海岸といえば「リアス式海岸」という認識が一般的ですし、小学校で学習する程度の地理の知識であれば間違っていないのでしょう。しかし「北リアス線」の沿線は隆起海岸であり、沈降海岸による鋸歯状地形とは大きく異なります。このため、宮古から久慈にかけての地方は、基本的には標高が高く、海近くに断崖が形成されるとともに、小規模の河川が滝のような傾斜をもって海へ流れ込みます。白井海岸駅は、そんな形でつくられた小さな谷の中に設けられています。
三陸海岸といえば「リアス式海岸」という認識が一般的ですし、小学校で学習する程度の地理の知識であれば間違っていないのでしょう。しかし「北リアス線」の沿線は隆起海岸であり、沈降海岸による鋸歯状地形とは大きく異なります。このため、宮古から久慈にかけての地方は、基本的には標高が高く、海近くに断崖が形成されるとともに、小規模の河川が滝のような傾斜をもって海へ流れ込みます。白井海岸駅は、そんな形でつくられた小さな谷の中に設けられています。
橋の上に片面ホームが置かれているのみのシンプルな駅です。まわりには広葉樹が生い茂っています。
地図を見ればわかるとおり、駅の前後はすぐにトンネルに挟まれています。特に久慈方はホームがトンネルの入坑口すぐ脇にぴたっと近接しています。このすぐ脇に小さな待合スペースがあり、ここにのみ上屋が設置されています。出口もここにあります。
駅舎などは特になく、線路と直交している山道から分岐路のつきあたりに乗り場があり、その脇に簡易トイレが置かれているのみです。この通路にはかなりの落ち葉が舞っていて滑りやすく、私が下車したときにはかなり注意して歩くことになりました。それでも、この通路沿いの植え込みが手入れされていることから、近隣住民による清掃などが行われているのではと思われます。
電話ボックスがありましたが、中身は空になっておりました。なお、私が使っている携帯電話(キャリアはソフトバンクモバイル)も駅周辺では完全な圏外になっていました(2012年11月現在)。
駅名に「海岸」が入っていますが、ホームに立っても海岸など望むことはできず、「山の中」という印象しかありません。海岸に近いことは確かで、駅から下り坂を6分ほど下っていくと、小島がごろごろ並ぶような海岸に出ることができます。
逆に、駅から山道を延々と上っていくと、国道45号線沿いにある小集落に出ることができます。しかし、こちらは山道の傾斜がかなり急なので、足下や天候などを勘案して行動するほうがよいでしょう。いずれにせよ、駅直近には生活臭がまったくない駅です。
確認中。
三陸鉄道転換後に路線バスが減便されたことに伴い、請願駅として設置された駅です。
確認中。
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