愛知環状鉄道

 JR岡多線、日本鉄道建設公団岡多線および瀬戸線を継承するために設立された第3セクター鉄道会社です。筆頭株主は愛知県で、このほか沿線自治体が出資しています。

(2007年3月6日)

【URL】 http://www.aikanrailway.co.jp/

★1995年3月1日、高蔵寺にて完乗。2008年1月27日、中岡崎にて全駅乗降。全駅の写真を掲載しています

愛知環状線

 岡崎から新豊田を経て高蔵寺にいたる45.3kmの路線で、全線が電化されています。

 JR東海道本線の岡崎駅は、改札は共通ですがホームは別になっています。ここからほぼ北へ進み、豊田、瀬戸の両市街を抜けてJR中央本線の高蔵寺に達します。名古屋近郊の丘陵地帯を南北に結ぶ格好になっており、もともと貨物線として建設されたこともあって輸送需要はさほど大きいものではありませんでしたが、住宅開発の進展などにより経営状況は比較的良好です。特に、2004年に開催された愛知万博の際には、名古屋から高蔵寺経由で多数の直通列車「エキスポシャトル」が運行され、波動旅客に対応しました。

 愛知環状線の前身は、国鉄岡多線が基本となっています。岡多線はその名のとおり、岡崎から多治見までを結ぶ路線として計画され、早くも戦前には岡崎と多治見を結ぶ鉄道省直営バスが運行されています(最初の国鉄バス)。国鉄岡多線は1970年10月1日に岡崎-北野桝塚が開通、当時は貨物営業のみで、特に北野桝塚は自動車積み込み専用スペースを持つ貨物駅として全国的に注目を浴びました。その後1976年4月に新豊田まで延長され、あわせて旅客営業が開始されました。しかし旅客、貨物ともに輸送状況は芳しくなく、特に貨物営業は1984年末かぎりで岡崎-北岡崎を残して廃止され、また岡多線本体も1986年には第3次特定地方交通線(廃止対象路線)に指定されました(国鉄末期の特定地方交通線のうち、電化路線で指定されたのは岡多線が唯一です)。このため、既開業線、日本鉄道建設公団が建設中だった岡多線の新豊田-瀬戸、瀬戸線の瀬戸-高蔵寺を引き受けることとなり、1988年1月31日にJR東海から継承した岡崎-新豊田、新規開業の新豊田-高蔵寺をあわせて愛知環状線としてスタートしました。

(2007年3月6日)

駅一覧

岡崎六名中岡崎北岡崎大門北野桝塚三河上郷永覚末野原三河豊田新上挙母新豊田愛環梅坪四郷貝津保見篠原八草山口瀬戸口瀬戸市中水野高蔵寺

乗車履歴

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