岳南原田から、大昭和製紙の大工場の中をゆったりとカーブを描いて進んだ列車は、これらの工場から延びる引き込み線を吸い込みつつ、多くの側線が広がる比奈に到着します。
岳南原田から、大昭和製紙の大工場の中をゆったりとカーブを描いて進んだ列車は、これらの工場から延びる引き込み線を吸い込みつつ、多くの側線が広がる比奈に到着します。
岳南原田や岳南富士岡と同様の島式ホームを持ち、それを取り囲むように貨物側線が並んでいます。かつては、この貨物側線に多くの貨車や電気機関車が見受けられ、入れ替えのための移動も含め、ひっきりなしにいったりきたりしていました。しかし、2012年3月に貨物営業が廃止になると、この賑わいも過去帳入りしてしまいました。
旅客ホームは島式1面2線で、ほかの駅にも見られるカマボコ型の上屋を備えています。そう乗降客数が多いとは思えませんが、ホームの幅はかなりゆったりしています。
岳南原田より構内はさらに広く、旅客はホームから改札まで、長い構内踏切を横断することになります。
駅舎は、いわゆる文化住宅を思わせる横長のもので、貨物営業を行っていた当時は駅員が常駐しており、乗車券類の販売のほか宅配便の発送も行っていましたが、貨物廃止に伴い無人化されています。
駅周辺には工場が密集しているほか、一戸建ての住宅が多く、工場へ通勤する人が多いものと推察されます。ただし、駅前には高層マンションが建つものの、その1階に入っている店舗には活気がまったく感じられず、そもそも商店街と呼べる規模の施設はありません。ある意味、貨物駅らしいドライな空間になっているともいえましょうか。
確認中。
確認中。
1951年12月、吉原(現、本吉原)-岳南富士岡間が開業した際、中間駅として設置されました。
駅から北へ、徒歩15分。「竹取物語」発祥の地といわれる場所に整備された公園。園内には、発祥の地の裏付けとされる自然石「竹採塚」があります。また、竹林や庭園の中を周遊することで「竹取物語」の世界を楽しめるような工夫がされています。木休、無料。
【Link】竹採公園案内ページ(富士市、2017年6月2日確認)
【Map】OpenStreetMap / Google Map / Mapion