草原の先に広がる視界

十国峠

じっこくとうげ Jikkokutōge
十国峠駅
▲十国峠駅駅舎《2010年5月2日撮影》

 

十国峠周辺
【写真1】十国峠周辺。《2010年5月2日撮影》

ケーブルカーの山上駅に相当する駅で、2階建て円筒形の十国峠展望台の1階にホームがあります。この展望台の1階には土産物屋や飲食などの提供がありますが、十国登り口駅と一体化しているレストハウスのほうがはるかに充実しているので、あえてここで飲み食いする必要はあまり感じません。

2階が西側を望む展望台になっているほか、外側のバルコニーからも西側を見ることができます。いっぽう、駅正面の反対側に立つと、こんどは東側および南東側を一望できます。空気が澄んでいるときであれば、はるか遠く、房総半島まで目にすることができるといいますが、私が訪れたときにはそこまで見ることはできませんでした。

駅前の小広場にはいくつかの石碑が建てられているほか、交通安全を祈願して「お願い地蔵」が設置されました。広場からは南方向へプロムナードが整備されており、ススキをはじめとした草が生い茂るなかを散策できます。その先になると広々とした草地があり、ここにゴロリと寝転がると、目の上にはまさしく360度の世界が広がります。春や秋の晴れた日には、ここでゆっくり体を伸ばすのがよろしいでしょう。ただしバスで訪れた場合は、帰りのバスの時刻の確認をお忘れなく。このプロムナードはさらに南へ続いているため、いちおうケーブルカー以外の方法で下に下りることも可能ではありますが、車を回してもらうのでなければあまり現実的ではありません。

なお、一般的には「じゅっこくとうげ」と呼ばれており、伊豆箱根鉄道もそのようにアナウンスしていますが、正確には「じっこくとうげ」と読みます。

駅名の由来

十国峠の名称は、峠に立つと360度の展望がひらけ、相模、伊豆、駿河、甲斐、武蔵はもとより、遠江、上総、下総、安房、信濃まで見渡すことができるといわれることによります。

歴史

詳細は確認中。

1956年10月16日
駿豆鉄道によって開業。
1957年6月1日
社名変更に伴い、伊豆箱根鉄道の駅となります。

周辺の見どころ

一帯は草原地帯となっており、天気さえよければ、散策するもよし休憩するもよしのリフレッシュ空間です。個別の見どころというよりも、展望台周辺一帯が見どころといえましょう。

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