飯田線は丘陵地帯をひっそりと進んでいきますが、まだまだ山間部に分け入るわけではなく、民家と田畑が続きます。しかし、丘陵地帯と豊川が接近する付近では、段丘崖のために開発が遅れたためか山林が残っています。その林に囲まれているのが、江島駅です。
単式ホームの中ほどに小屋根があるのみの棒線駅です。ホームはカーブを描いているため、ワンマン化されていない飯田線内では珍しく、ホーム上にミラーが設置されています。もちろん無人駅ですが、簡易駅舎さえ設けられていません。
駅は細い道からさらに奥に入った未舗装の路地に面しており、駅直近の民家の脇のようなところから出入りします。上の写真の突き当たり右手が駅の出入り口なのですが、ホーム上のミラーがないとそうとはとてもわからないでしょう。
停車列車 [2020年7月現在]
普通列車のみが停車します。
駅名の由来
確認中。なお「江島」は、豊川をはさんで南側(対岸)一帯の地名です。開設当時の駅名が「江島渡」だったことから、当時は渡し船での連絡だったものと思われます(未確認)。
歴史
豊川鉄道開業後に設置された駅です。
略年表(クリックまたはタップで開閉)
- 1898年(明治31年)4月25日
- 豊川鉄道・一ノ宮(現・三河一宮)-新城間が開通しますが、この時点では駅未設置。
- 1926年(大正15年)11月10日
- 「江島渡(えじまわたし)」停留場開業。
- 1943年(昭和18年)8月1日
- 豊川鉄道の国有化に伴い、国有鉄道(鉄道省)飯田線の駅となります。この際、停車場(旅客駅)に格上げの上駅名を「江島」に変更。旅客取扱い区間は「東海道本線浜松名古屋間、飯田線、中央本線上諏訪塩尻間各駅及篠ノ井線松本駅」。
- 1954年(昭和29年)
- 旅客取扱い区間が「東京都区内、浜松・名古屋間、飯田線、上諏訪・塩尻間、松本及び長野の各駅」となります。
- 1963年(昭和38年)8月31日
- この日限りで旅客取扱い区間制限廃止。
- 1987年(昭和62年)4月1日
- 国鉄の分割民営化に伴い、JR東海の駅となります。
- 2020年(令和2年)7月5日
- 令和2年7月豪雨に伴う水害に伴い、長山-駒ケ根間が運休。
- 2020年(令和2年)7月12日
- 長山-水窪間が復旧、運転再開。