何とも人を食ったようなネーミングが印象的な唐笠駅は、天竜川が直線となりやや開けたところに設けられています。片面ホームのみですが、しっかりした駅前広場があり、けっこうな規模の待合室が置かれています。待合室はかなり年季が入っているようですが、外壁から屋根、窓枠まで大きく補修されており、遠目には新築のように見えます。また、清潔な公衆便所があったのには驚きましたが、これは鉄道の利用客を想定したものではないのかもしれません。
駅のすぐ脇には、「天竜川ライン下り」の下船場があり、船を下りた観光客が、この唐笠から電車に乗り込む光景が見られます。もっとも、この唐笠駅の近くには立派に整備された道路が通っており、便によっては電車がまったく接続していないため、連絡バスの利用が多くなっているようです。
駅のすぐ南側を県道が走っており、天竜川の対岸には小集落があるため、地元の利用客もそれなりにあるようです。
特急は停車しません。
唐笠の駅名は旧村名から採ったものですが、「笠」は天竜川の峡谷がこの周辺では比較的開けていることから付けられたものでしょう。「唐」は渡来人系の地名でしょうか。
三信鉄道開通の際に設置されました。
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2005年9月7日
2009年9月28日、加筆修正