飯田市中心部と旧鼎町の境界をなしている松川の手前に設けられている駅です。松川は、伊那谷に多く見られる田切地形(田切駅を参照のこと)を形成する河川のひとつで、飯田線はこの松川を越えるにあたり、ぐるりと上流側へ迂回しています。これは、松川を形成する谷の幅が広いうえに深く、伊那電気鉄道開設当初の資金や技術ではショートカットが難しかったため、等高線に沿って谷の幅が狭い上流側をまわったものです。
西へ向かっていた線路が北へと向きを変える場所に駅があります。このためホームは非常に急なカーブを描いており、3扉車の中扉からの出入りには注意を要します。
片面ホームの中ほどに待合室がありますが、駅舎はありません。
駅は集落の中に溶け込むようになっており、道路から路地を入った先に位置しています。周辺は民家が並んでいますが、すぐ近くを通る国道256号線沿いには潰れた商店が多く目立ち、お世辞にも景気がよいように見えませんでした。近くに酒造工場があります。
特急は停車しません。
未確認ですが、この周辺に採石地があったのでしょうか。
伊那電気鉄道開通の際に設置されました。
駅から西へ、徒歩3分。飯田の酒造業者である喜久水酒造のショールームで、瓶詰め工程の見学や試飲などが可能。不定休。
2009年10月1日