線路を共用してきたJR飯田線と名鉄名古屋本線は、下地駅の北側でまず飯田線下り線が左に分かれ、ついで豊川放水路をわたった先で飯田線上り線と名鉄線が分岐します。この分岐点は平井信号場と呼ばれますが、正確には小坂井駅構内という扱いになっています。
小坂井駅は相対式ホーム2面2線から成る地平駅で、普通列車のほか快速列車も停車します。豊川方面行きの列車は島式ホームに停車し、駅本屋との間は跨線橋で行き来します。なお、下りホームは島式になっているため一見2面3線に見えますが、外側線は豊橋側でレールが切れており、単なる側線になっています。
かつては駅員が配置されていましたが、現在では無人化され、駅舎もJR東海の無人駅仕様ともいうべきコンパクトなものに置き換えられています。左右対称の直線的な造形で、脇にいくにつれてせり上がる屋根が印象的です。駅前にはちょっとした広場があり、駅舎前のサクラの大木は春に美しい姿を見せます。駅前は路地の奥を入った一角にあり、駅前だけががらんとしていますが、駅前一帯は未舗装になっています。
小坂井駅から北西にあたる名鉄伊奈駅までのゾーンが、小坂井町の中心街になっています。この小坂井駅から少し南側で、飯田線と名鉄が合流します。
停車列車 [2009年5月現在]
特急は停車しません。
飯田線普通列車には、船町、下地両駅を通過するものがあります。おおむね、豊川以北へ直通する列車の多くが、船町、下地両駅を通過します。
乗り場
駅本屋側(東側)から順に、1番線、2番線となります。
- 1.飯田線上り 豊橋方面
- 2.飯田線下り 豊川、辰野方面
駅名の由来
小さな坂が多い、すなわち起伏のある台地であることを指すものと思われます。
歴史
豊川鉄道が豊橋-豊川を開通させた翌年の1898年3月に設けられた駅です。
なお、1926年4月1日に愛知電気鉄道(名古屋鉄道の前身)が東岡崎-小坂井を開通させ、小坂井から豊川鉄道経由で神宮前-豊川直通列車が運行されていましたが、名鉄豊川線の全通に伴って、小坂井支線(伊奈-小坂井)は1954年12月25日に廃止されています。
- 【1897年7月15日】 豊川鉄道によって豊橋-豊川が開通しますが、この時点では駅未設置。
- 【1898年3月13日】 小坂井駅が開業。
- 【1943年8月1日】 豊川鉄道が国有化されます。
- 【1979年3月31日】 この日かぎりで貨物営業廃止。
- 【1987年4月1日】 国鉄の分割民営化に伴い、JR東海の駅となります。
- 【2002年2月--日】 駅舎改築。
周辺の見どころ
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