築堤上に、対向式ホーム2面2線が設けられている駅で、上下ホームは構内踏切で連絡しています。かつては2面3線でしたが、現在は外側線は留置線となっています。
1969年に改築された駅舎は下りホーム側にあり、横に長い鉄筋鉄骨平屋建てのものです。現在は無人化されており、しっかりした駅事務室の入口には蜘蛛の巣が見られました。ホームおよび駅改札は地面よりやや高いところにあるため、階段を下りて駅前広場へ向かう格好になります。
もと、豊川鉄道と鳳来寺鉄道の接続駅でしたが、現在では単なる中間駅となっています。かつて日本セメントへの専用線が分岐していましたが、現在では貨物扱いはありません。
新城市の最東部に位置しており、新城総合公園の最寄り駅となっています。
停車列車 [2020年7月現在]
普通列車のみが停車します。
駅本屋側(北側)から順に1番線、2番線となります。
歴史
新城から延長された豊川鉄道が、この大海まで1900年9月に開通し、同鉄道が全線開業しています。1903年3月15日には、「長篠」と改称されています。その後、1923年2月1日に鳳来寺鉄道が長篠-三河川合を一気に開通させました。豊川鉄道と鳳来寺鉄道が国有化された1943年8月1日、駅開業当時の「大海」にその名を戻しています。
略年表(クリックまたはタップで開閉)
- 1900年(明治33年)9月23日
- 豊川鉄道・新城-大海間が開業し、大海駅開業。
- 1903年(明治36年)2月1日
- 鳳来寺鉄道・長篠-三河川合間が開業し、「長篠」駅開業(駅名は異なりますが豊川鉄道大海駅と同一駅)。
- 1903年(明治36年)3月15日
- 豊川鉄道大海駅の名称を「長篠」に変更。
- 1943年(昭和18年)8月1日
- 豊川鉄道および鳳来寺鉄道の国有化に伴い、国有鉄道(鉄道省)飯田線の駅となります。これに合わせて、駅名を「大海」に変更。
- 1984年(昭和59年)1月15日
- この日限りで貨物営業廃止。
- 1987年(昭和62年)4月1日
- 国鉄の分割民営化に伴い、JR東海の駅となります。
- 2020年(令和2年)7月5日
- 令和2年7月豪雨に伴う水害に伴い、長山-駒ケ根間が運休。
- 2020年(令和2年)7月12日
- 長山-水窪間が復旧、運転再開。