飯田線は、2020年7月5日に発生した令和2年7月豪雨に伴う災害のため、水窪-平岡間が運休となっています。(2020年7月17日現在)
水窪の先で、飯田線最長の大原トンネルを越えると、飯田線はふたたび天竜川の近くに戻り、大嵐駅に到着します。
島式ホーム1面2線から成る駅で、駅本屋との間は構内踏切で連絡しています。この駅も佐久間ダム建設の際に若干移動していますが、基本的にここから旧線に復します。
駅舎は無人駅仕様ですが、これは旧富山村が建てたものです。大半のスペースを待合室に宛て、飯田線や地元に関する写真を多く掲示しており、単なる待合室ではなく、地元住民のサロンスペースとして利用できるようになっています。壁面が少なく窓が大きいため採光がよく、鉄筋ながら内装には木材を多用しているため暖かみがあります。
駅のホームはやや細めで、列車交換が可能です。また、側線が1本用意されています。ホームには花壇があり、色とりどりの花が地元の人によって育てられています。
駅前には農家が一軒あるのみで、旧富山村の中心は天竜川の対岸、駅から800メートルほど西のところにあります。合併前は、離島を除いて日本一人口の少ない市町村として知られていた同村との間には、シャトルバスが運行されています。
停車列車 [2020年7月現在]
普通列車のみが停車します。
駅本屋側(西側)から順に1番線、2番線となります。
駅名の由来
「ソレ/ソリ」の名称は焼畑をした土地に使われていたことから、大規模な焼畑農業が行われていた地域であったと推測されます。
歴史
三信鉄道開通の際に設置されました。
略年表(クリックまたはタップで開閉)
- 1937年(昭和12年)8月20日
- 三信鉄道によって大嵐-小和田間が小和田方面から開通した際に「大嵐」駅開業。これによって三信鉄道が全通するとともに、現在の飯田線も全線が開通したことになります。
- 1943年(昭和18年)8月1日
- 三信鉄道の国有化に伴い、国有鉄道(鉄道省)飯田線の駅となります。
- 1955年(昭和30年)11月10日
- 中部天竜-大嵐間が新線に移行、佐久間-天龍山室-大嵐間は廃止となり、佐久間-水窪-大嵐間が開業します。
- 1971年(昭和46年)11月30日
- この日限りで貨物営業廃止。
- 1987年(昭和62年)4月1日
- 国鉄の分割民営化に伴い、JR東海の駅となります。
- 2020年(令和2年)7月5日
- 令和2年7月豪雨に伴う水害に伴い、長山-駒ケ根間が運休。
その他
- 第4回「中部の駅百選」(国土交通省中部運輸局)選定駅。