本長篠以降、飯田線は小集落をひとつひとつ拾い上げるように進んできましたが、周囲がぐっと開け、さらに比較的規模の大きい集落が見えるようになると、それを見下ろすような高台に位置する駅、浦川に到着します。
島式ホーム1面2線から成りますが、駅構内は広く、側線が伸びており車両の留置が可能になっています。現在では旅客のみの営業となっていますが、かつて木材などの搬出でにぎわった時代を彷彿とさせます。ホーム上には、プレハブの比較的大柄な待合室があります。
駅舎は木造平屋建ての古いもので、窓枠はアルミサッシに、屋根はトタン葺きに替えられているものの、昔ながらのシンプルな駅舎の風情がそのまま残っています。現在は無人化されていますが、改札口の形状を見るとおそらくJR化後もしばらくは有人だったようで、現在も事務所はJR東海社員の詰所(新城工務区所管)として使われています。
駅舎とは別棟のトイレは、列車をかたどったものになっていました。
駅前一帯は商店街になっており、信用金庫や小学校も立地しています。駅舎と反対側に木材加工の工場があり、機械が木を切る音が甲高く、賑やかでした。一帯は鮎釣りの名所として知られています。
特急列車は停車しません。
北側(駅本屋と反対側)から順に、1番線、2番線となります。
「浦」は、川が長く湾曲することによって水が平地に入り込んだことを指します[1]。
三信鉄道開通の際に設置されました。
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2009年9月21日
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