温泉街の玄関駅は古い大きな駅舎を擁して

湯谷温泉
ゆやおんせん
Yuyaonsen

湯谷温泉駅

 奥三河の奥屋敷ともいうべき、湯谷温泉街の玄関駅です。片面ホームのみの棒線駅で、線路が高いところを走っているため、線路から階段を下りたところに駅本屋があります。

湯谷温泉駅ホーム

湯谷温泉駅ホーム。ホームは片面のみで、左側の階段から駅本屋に出ます。《2008年10月4日撮影》

 駅舎は木造2階建ての大柄なもので、下見板貼りに黒塗りの壁面はかなりの存在感があります。それでも、ホーム側から見る時点では、背丈ばかりが目を引く“背伸び建築”のように見えますが、駅舎脇から正面に出ると、唖然とすることでしょう。それぐらいの大きさがあります。

 かつては、駅舎正面部分の玄関に車寄せが設けられていましたが、現在はトップに掲載している写真のとおり、不格好に板で塞がれています。

駅本屋をホーム側から望む

駅本屋をホーム側から望む。《2008年10月4日撮影》

 駅舎内部は、1階のホーム側を売店として利用しており、農産物を加工した地元の特産品が並べられています。レジでは乗車券も販売していますが、簡易委託のようで集改札は行っていません。

 この駅舎の大部分は、隣の三河大野と同様に鳳来寺鉄道直営の旅館として使われており、国有化後は国鉄の独身寮になっていたといいますが、現在は大部分が空き部屋と化しています。現在は委託業務が行われているものの完全に無人化されていた時期もあり、かなりくたびれている印象は否めません。

駅本屋を玄関正面から望む

駅本屋を玄関正面から望む。《2008年10月4日撮影》

 駅正面は大きい広場が整備されており、乗用車はおろかバスが数台入っても問題なさそうです。それでも駅舎は大きいため、駅正面から全体の写真を撮るのは、超広角レンズを無理に使うのでなければ無理です(トップ掲載の写真からお察しください)。

 駅前を出ると温泉街になっていますが、昔ながらの雰囲気を残した旅館から鉄筋の近代的なホテル、日帰り入浴施設までそろっています。もっとも、設備が陳腐化している施設が多いような印象を受けました。

停車列車 [2009年5月現在]

 特急が停車します。

駅名の由来

 文字どおり、温泉が湧出する谷であることから着いた地名そのままです。

歴史

 鳳来寺鉄道開通の際に設けられた駅です。

周辺の見どころ

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2009年9月18日

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