熊野市から南では、それまでの激しい海岸線とは打って変わって、ゆるやかな土地が伸び、熊野川左岸近くにまで伸びる日本一長い砂浜、七里御浜が続きます。この区間の最初にあたる駅が、有井です。
単式ホームのみからなる単純な無人駅です。左右対称で、カブトのような形をしたプレハブ駅舎が設けられており、建物財産票によると昭和59年12月設置とのこと。国鉄末期に紀勢本線がCTC化され、各駅が一斉に無人化された際につくられたのでしょうが、逆にいうとこの規模の駅にも駅員が配置されていたということで、今となっては驚きでさえあります。駅はコンクリートなのですが、据え付けのベンチが木であるのがいささかミスマッチ。プレハブ駅舎になる前の駅舎の土台跡がくっきりと残っています。
駅の周辺は住宅街で、国道側には小学校がある。反対側には田畑が多く並び、中学校が立地しています。かつては近大付属工業高専がありましたが、2011年度かぎりで名張に移転しました。
熊野市から新宮までの間は、沿線人口が多く需要もかなりあるようですが、紀勢本線の運転本数は非常に少なく、並行する国道を頻繁に走っている路線バスがその役割を担っているのが実情のようです。
停車列車 [2011年10月現在]
普通列車のみが停車します。
駅名の由来
確認中。
歴史
詳細は確認中。
- 【1940年8月8日】 国有鉄道(鉄道省)によって紀勢西線の新宮-紀伊木本間が開通、有井駅開業。
- 【1962年1月31日】 この日かぎりで貨物営業廃止。
- 【1987年4月1日】 国鉄の分割民営化に伴い、JR東海の駅となります。
- 【2011年9月3日】 台風12号による水害のため、熊野市-新宮間が運休(9月7日より代行バス運転)。
- 【2011年10月11日】 熊野市-新宮間が復旧、営業再開。
周辺の見どころ
確認中。