井関を出てトンネルを越えると、再び平地に出て、田園地帯の中を進み、例によって片面ホームのみの伊勢大井に到着します。
開設当初から無人駅だったようで、ごく簡素な屋根がある以外は、ホーム上には何もありません。ホームの外枠を規定しているフェンスが、なんだか場違いにさえ感じられます。
ホームが寂しいだけでなく、この駅は入り口がなかなか見つけにくいことも、その特徴としてあげられるでしょう。駅の入り口付近に大きな木があって視界を遮っているうえ、ホームへ向かう狭い道は、その両脇をフェンスに囲まれているだけでなく、下草が伸び放題で、点字ブロックがなければ駅があるなどとは思えません。駅の案内板などもなく、見つけてくれるなといわんばかりです。もっとも、平行道路からはホームがよく見えるのですが。
駅の周辺は一面の水田で、駅から離れたところに民家が散在しています。駅を取り囲むようにゴルフ場が多く立地していますが、もとより名松線とは無縁の施設でしょう
駅名の由来
確認中。
歴史
名松線が家城まで開通したのちに設置された駅です。当初は伊勢田尻(現・一志)と同様、旅客の取扱範囲が限定されていましたが、1947年10月1日に撤廃されています。
- 【1938年1月20日】 井関-伊勢川口間に伊勢大井駅開業。当時は、参宮線津-山田(現、伊勢市)間および名松線各駅に発着する旅客のみの取扱いでした。
- 【1947年9月30日】 この日かぎりで旅客取扱制限廃止。
- 【1987年4月1日】 国鉄の分割民営化に伴い、JR東海の駅となります。
周辺の見どころ
確認中。