富士川がつくる小さなスペースに設けられた、片面ホームと待合室のみから成る無人駅です。駅前にはごく小さい広場があり、バスが向きを変えることができるようになっていますが、線路と平行している道路もセンターラインが引かれていない程度の幅員しかなく、何とも窮屈な印象を受けます。
駅の甲府方には、かつて貨物営業を行っていた当時の作業スペースが残っており、現在では駐車場然とした空き地になっています。傍らには小さな売店があり、ここから八木沢峠方面へ向かう登山客の拠点になっているようです。
井出駅は富士川の北側にありますが、この周辺には住居はほとんどありません。まとまった集落があるのは対岸の福士地区のほうで、駅から富士川上流方面にかかる富栄橋を渡って行くことになります。
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1929年3月、「井出福士」停留場として開設されました。1936年6月22日、隣接する第二井出福士貨物駅と併合する形で停車場となり、あわせて一般駅となっています。1938年10月1日に国鉄が富士身延鉄道を借り入れた際に、現在の「井出」に改称されました。
貨物駅としての性格が濃い駅でしたが、貨物営業は1972年9月19日かぎりで廃止されています。
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【富河郵便局】駅から富栄橋を渡って南部町役場方面へ、徒歩20分。未訪。
2006年1月13日
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