竪堀を出ると身延線は大きくカーブを描くようになり、ゆるやかな勾配を上っていき、車窓も水田から畑へと移ります。次の入山瀬は、島式ホーム1面2線と駅本屋から成る地平駅で、ホームと駅舎との間は跨線橋で連絡しています。また、甲府方には側線が設けられています。
駅舎は小ぶりな木造平屋のもので、外壁がきれいに補修されているためこれといった印象を与えないものになっていますが、ちょっとした駅前広場が整備されています。
駅の周辺には製紙工場が立地しているほか、畑と住宅が混在しています。駅の北西側には、D51型蒸気機関車が静態保存されていました。
「入山瀬」という地名から、この地域周辺がかつては神領として扱われていたことがうかがえます。入山瀬は、旧富士製鉄の発祥地として知られており、かつてはこの入山瀬から各工場への専用線が延び、原材料や製品の輸送が盛んに行われていました。
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駅から東へ、徒歩5分。仇討ちで名高い曾我兄弟の墓と伝えられる小塔です。御霊信仰と結びつき、鎌倉武士のメンタリティに大きな影響を与えたものの、現在ではすっかり忘れ去られているような存在になっています。
【富士北郵便局】駅から東へ、徒歩6分。未訪。
2006年1月11日
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