飛騨細江を出ると、高山本線はいよいよ急峻な谷間へと分け入っていきます。2つの長いトンネルを越えると、谷の脇に民家が並ぶ小集落が見え、ここに角川駅が設けられています。
小さな木造駅舎が健在です。駅舎はホームより低いところにあり、スロープで乗り場へ移動することになります。
2004年10月23日に飛騨地方を襲った台風23号による豪雨のため、高山本線は大きな被害を受けました。一時は高山-猪谷が運休したものの、2004年11月中には高山-飛騨古川で、2005年10月1日には飛騨古川-角川で列車の運転を再開しています。残る角川-猪谷は、路盤そのものが崖崩れによって流失している区間が多いうえ、平行道路も復旧用の暫定道路を確保するのがやっとという状態で、2005年11月24日から復旧工事が始まり、2007年9月8日にようやく開通しました。角川駅は、この列車と代行バスの連絡拠点となっており、駅の玄関先にバスが乗り付けていました。
2面2線の構造になっていますが、2004年10月の台風による水害後に暫定復旧してからは駅本屋側の1面1線のみが使われており、駅本屋と反対側の下り線は使われず、両ホームを結ぶ跨線橋も封鎖されていました。
駅は旧河合村の玄関に当たりますが、集落の中心からは南東に離れており、かつての村役場であった河合振興事務所とは800mほど離れています。
駅名の由来
確認中。
歴史
高山本線が全通した際に設置された駅です。貨物営業は、1974年9月末かぎりで廃止されています。
周辺の見どころ
特になし。