東幡豆漁港の近くに設けられている駅です。島式ホーム1面2線から成る交換可能駅で、構内踏切で北側にある駅本屋へ通じ、無人化されているものの木造駅舎が残っているなど、隣接する西幡豆と共通する部分が多い駅でもあります。ただしトイレは真新しいきれいなものになっています。
木造駅舎は西幡豆よりは大きいものの、それでも小ぶりなものです。壁面などボロボロになっており、老朽化が進んでいるのが気になります。待合室の据え付けベンチ脇には、木の小テーブルがありました。外観は平凡な切妻屋根ですが、この屋根が赤いトタン屋根で、駅周辺の地味な建物のなかで異彩を放っていました。
かつては、名鉄が力を入れていた三河湾観光の拠点駅のひとつで、沖合の島へ観光船が出ていたこともありましたが、現在では観光とは無縁の駅になっています。私が下車したときには、駅舎内は老婆の社交場と化していました。これが普段着の東幡豆なのかどうかはわかりませんが。
乗り場
番線表示は未確認です。
- (南側)蒲郡線下り 西浦、蒲郡方面
- (北側)蒲郡線上り 西幡豆、吉良吉田方面
駅名の由来
西幡豆を参照のこと。
歴史
三河鉄道によって設置された駅です。
- 【1936年7月24日】 三河鉄道の三河鳥羽-三河鹿島が延長開業された際に、開業。
周辺の見どころ
妙善寺(幡豆観音)
駅から南へ、徒歩2分。中風よけ観音として信仰を集めています。この一帯がカボチャの産地であることからカボチャの奉納が多く、カボチャの石仏までありました。参拝無料。[Google Map] [Mapion]