丘陵地帯を抜けて平野に入るとほどなく可児川をわたり、可児川駅に到着します。
相対式ホーム2面2線から成る地平駅で、北側にある構内踏切で、西側にある駅舎へと連絡しています。
駅舎は木造平屋建てですが、正面向かって右側が入母屋、左側が切妻という非対称になっており、また切妻部分にはコテージを思わせる梁が姿を見せます。駅舎を取り巻くように大きな軒が張り出し、この軒を支えている石造の玄関支柱も独特のものです。このなかなか見ごたえのある駅舎は、1926年に建てられたもので、最近では2003年12月に部分的な補修はされているが、ほぼ原形を保って
おり、同じく観光地の駅である犬山遊園駅の旧駅舎と似た雰囲気があ
るといいます[1]。
かつては駅員が配置されており窓口スペースもありますが、無人化されたのちに、かつての窓口は壁で完全にふさがれました。無人化に伴って、窓ガラスを保護するためシャッターを下ろすというケースはしばしば見られますが、このように窓口スペースそのものをなかったことにするような造作になっているのは少数派で、よくいえばスッキリする、悪くいえば寒々しいスペースになっています。屋内の角の部分に、小さなベンチが設けられています。
ホームの東側(新可児方面へ向かって右側)には、かつて貨物を取り扱っていたと思われるスペースが広がっています。この駅にかぎらず、広見線の駅にはかつて貨物を扱っていた駅が多く、路盤のまわりにむやみと草むした土地がそこここに見られます。
駅前には大きな病院があり、それを取り巻くように小集落が形成されています。駅の利用者は、この病院へ通院する人、および東側にある大きな工場への通勤する人が多いものと思われます。かつてはライン下りの乗船場まで路線バスが運行されており、観光客の出入りが多かった駅ですが、現在では地味な駅になっており、ひっそりとしています。
ミュースカイ以下、全列車が停車します。
西側から順に、1番線、2番線となります。
駅の南側を流れる河川名から取られたものです。
(旧)名古屋鉄道今渡線が開通した際に設置された駅です。
確認中。
2010年3月22日