顔戸駅を出て可児川をわたると、名鉄広見線はほどなく中山道に沿うようになり、民家が集まるようになり、御嵩口駅に到着します。
片面ホームに待合スペースのみの無人駅ですが、駅前には広大な駐輪場が用意されているほか、ホームの反対側にも草むした広い空間があり、かつて貨物の積み出しが盛んに行われていたことがうかがえます。かつては30年以上にわたってここが終点で、その時代には多くの車両がここで見られたのかもしれません。ホームから駅前の道路まではフラットで、スムーズな出入りが可能です。
御嵩口から御嵩までの距離は、カーブしている線路上でもわずか0.6kmという至近距離のため、利用者は終点の御嵩に流れているものと思われます。私が下車したときには、駅前には人通りがほとんどなく、わんわんと吠えかかる犬の声が、盆地の中にやかましく響いていました。
特記事項なし。
かつてはここが終着駅でしたが、駅周辺の土地が広い以外には、痕跡は何も残っていません。諸行無常。
確認中。
2010年3月23日