地平時代の碧海桜井駅は、相対式ホーム2面2線から成り、西尾線では南安城から2番目の交換可能な有人駅でした。早朝と深夜は無人となり、この場合は東岡崎駅が管理担当となります。両ホームの間は構内踏切で連絡していました。
碧海桜井駅は、2008年6月に高架化され大きく変化しています。本ページでは高架化前に下車した際の記述を中心とし、適宜その後の状況を付記しています。
地平時代の碧海桜井駅は、相対式ホーム2面2線から成り、西尾線では南安城から2番目の交換可能な有人駅でした。早朝と深夜は無人となり、この場合は東岡崎駅が管理担当となります。両ホームの間は構内踏切で連絡していました。
駅舎は木造平屋のコンパクトなもので、小さな出札窓口に短い木製の据付ベンチ、改札を入ってすぐに構内踏切、ホーム中ほどの上屋には古レールが使われているなど、ローカル駅に典型的な構図が現在でもそのまま残っていました。駅舎内に鎮座しているトランパス対応の自動改札機が場違いな印象を与えていました。
開口部が大きめで、玄関左側のタイル貼り以外にはこれといった特徴があるわけでもないのですが、名鉄のローカル駅から木造駅舎が急速に姿を消している現在、古典的な駅らしい雰囲気を多分に残している貴重な存在でした。
小さな木造駅舎がそのまま残る形でトランパスが導入された碧海桜井駅でしたが、駅舎に手が加えられなかったのは、同駅周辺で高架化が予定されているためでした。旧地平駅の西側に高架橋が設置され周囲の整地が進み、2008年6月に高架駅が供用開始されるとともに、木造駅舎もその役割を終えました。
高架化された後の駅は3階建て、6両対応ホームが当面2面2線(将来は2面4線)となり、高架下には約850台収容の無料駐車場ができるほか、あわせて駅前広場も整備されます[1]。また、碧海桜井と米津の間には、2008年6月29日に新駅が設置されました。また高架化に先立ち、「碧海」を取って単に「桜井」と改称されています。
桜井は安城市合併前の旧桜井町の玄関駅で、西尾線の中では乗降客が多い部類に入ります。駅の東側は旧市街地になっており、細い道路沿いに古くからの商店や民家が多く並んでいます。いっぽう駅の西側は新しく開発された一帯で、幅の広い道路沿いに大形商業施設や飲食店が並ぶという、対照的な光景が広がっています。
特急が停車します。
西側から順に、1番線、2番線となります。
「碧海」はこの駅を開業させた碧海電気鉄道の社名を採ったものです。「桜井」の地名は奈良時代以前にさかのぼる古くからの郷名です。
碧海電気鉄道が今村(現・新安城)-米津間を開通させた際に設置された駅です。
確認中。