2009年9月の雑記帳


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過去の「雑記帳」

9月30日(水)
登録文化財のニュースを見て

JR採銅所駅に解体計画、住民「大正の駅舎保存を」(読売新聞・福岡、2009年9月10日):やっぱりねというか、老朽駅舎建て替えのお話。JR九州・日田彦山線の採銅所駅には、かつてこの路線を開通させた小倉鉄道の面影を今なお残している駅舎があり、石原町などに比較して改装の程度が小さく、有人駅だったころの表情を今なお感じさせます。列車の交換が可能であるものの無人化されて久しく、現在では山間の小駅といった趣ですが、この地域の無人駅にしばしば見られる荒れた雰囲気もなく、ゆったりできる空間になっています。

そんな老駅舎にも解体の動きが出ているとのことですが、シロアリの被害に伴う強度低下となると、処置が非常に難しいように思います。被害が大きい部分の建材をあらいざらい取り替えるくらいの姿勢でないと、不特定の旅客が自由に出入りできる空間を維持するのは難しいでしょう。町長のコメントの中に解体の費用を保存のための修復費に充てられないかとありますが、素人考えでは無理そうに思えます。しかし、周囲の景観にうまくマッチしていることは確かなので、このまま消えてしまうのは惜しいのですが…。

9月29日(火)
登録文化財のニュースを見て

わ鉄 丸ごと文化財 駅舎、トンネルなど37施設一括登録へ(東京新聞・群馬、2009年9月27日)、わたらせ渓谷鉄道・国登録文化財 県内12件(読売新聞・栃木、2009年9月26日):経営難に苦しんでいる第3セクター鉄道、わたらせ渓谷鉄道の話題。2つの記事は発行元が違うだけでなく、群馬版と栃木版という違いもあるため、渓谷沿いを走っていることを紹介する前者、足尾銅山売り込みに注目する後者と、特徴が分かれているのがおもしろいところ。

しかし、東京およびその通勤圏内に居住していると、泊まりがけで出かけるほどではなく、しかし日帰りで行き来するには少しつらいという、いささか行きにくい位置にあるのも確か。かの宮脇俊三氏も、国鉄最後の乗車区間となったのが足尾線だったのは有名な話ですが、そういう微妙な立地にあることが、観光客伸び悩みの原因かもしれません。

新宿や池袋と桐生を結ぶバスを走らせ、わた渓の便に接続……なんてのは、やはり妄想の域に入るでしょうね。

9月28日(月)
データ表示を少し調整

「駅の写真館」各ページに掲載しているデータ表示部分について、「駅に関する各種データ」「掲載写真の基本データ」「管理人=サイト作成者の個人データ」の3つを分離、それぞれを異なるブロックで記載するようにしました。

駅に関する各種データは、客観的なデータとして、駅のデータベースを構築するうえで必須のものです。写真のデータは、データベースそれ自体の意味とは直接のつながりはありませんが、写真というコンテンツを補強する重要な情報です。最後の個人データは、一時期これを抹消していたものの、掲載の基準になっていることのほか、最初に乗降したときのインパクトが記事内容に反映されている面もあり、復活させたものです。しかし、これらの各種データはいずれも性格が大きく異なるため、別々にしたしだいです。

これとは別に、ソースを確認すると相当に怪しいところがところどころ見受けられたので、細かい手直しをしました。Operaに付属の検証ツールを使ったところ、文法面では大きな問題はなさそうです。このほかCSSもちょいちょい修正しました。これを踏まえて手もとのWebブラウザにて確認したところ、Mozilla Firefox 3.5.2、Opera 9.51、Internet Explorer(IE)5.5 SP2、IE 6 SP2でも基本的な表示は大丈夫でした。ただし、これは環境によって大きく変わってくると思いますので、「見えにくくなった」というケースがありましたら、ご一報いただければ幸いです。

9月20日(日)
未成線を走る電気自動車

錦川鉄道・とことこトレイン(毎日新聞・山口、2009年9月13日)/とことこトレイン新車両 きょう出発(読売新聞・山口、2009年9月19日):着工されながら工事が凍結され、そのまま鉄道が走ることなく終わった「未成線」は日本全国に多数ありますが、それを活用している例。

ご存じのかたも多いでしょうが、錦川鉄道は、国鉄末期に廃止対象とされた岩日線の受け皿として設立された第3セクター鉄道で、足尾線(→わたらせ渓谷鉄道)と同様、峡谷に分け入っていく路線です。国鉄岩日線として開通したのは1960年から1963年にかけてと、比較的新しい路線です。このため、設備面ではさほどローカル線としての風情を漂わせるものではなく、無骨なコンクリートがむき出しの施設が多いという印象があります。しかし、流量が多く流速も大きい錦川を眺めながら走る車窓は確かに逸品で、何も考えることなくのんびりと揺られていたい、そう思うような路線です。

今回紹介した記事で取り上げているのは、その岩日線の延伸予定部分の路盤を活用した「とことこトレイン」に新車両が導入されたというもの。錦川鉄道でトロッコ列車を運行していることは知っていましたが、使っていたのが電気自動車であり、また営業面では黒字を出していたことはしりませんでした。こんなことを知ると、ムラムラと食指が動いてきます。土日を使ってひとっ走り岩国まで往復……なんてことも考えています。

9月13日(日)
「ミニコラム」欄新設

「駅の写真館」にて掲載している各駅のうち、特定のカテゴリに入れるのではなく、その駅の周辺に関することについて、囲み記事として紹介する「ミニコラム」欄を、一部の駅について入れることにしました。この欄は全駅に入れることを目標とするものではなく、あくまでもその駅といささかなりともつながりのありそうなトピックについて、私が興味をもった範囲内において書き留める、といったものです。

「駅の写真館」中心の更新に絞って長くなりますが、この間に各ページに記載する項目が細分化していくとともに、記載内容もそれぞれのセクションごとに分かれてしまい、ノンジャンル的な脱線記事を入れにくいという点が、前々から気になっていました。そこで、このような囲み記事を入れることで、コンテンツ構成を少しでも柔軟なものにしていければよいな、と思うしだいです。

ご意見などがあれば、ぜひともお寄せいただければ幸いです。

9月12日(土)
飯田線をとことこと

なんにもないなんにもない…飯田線・秘境駅の旅いかが(朝日新聞、2009年8月16日):この記事に限らず、最近JR飯田線の記事をところどころで目にします。いろいろな表情を見せる長大ローカル線で、乗り通すだけなら首都圏からの日帰りも可能という気楽さもあってのことでしょうか。ここ最近の弊サイトでの「駅の写真館」の更新は私鉄が中心になっていたこともあって、ここでJR飯田線を中心に更新していくことにしました。そうはいっても、両端をのぞいて92駅もあるので、ここは飯田線と同様、のんびりゆっくりごらんいただければと思います。

9月8日(火)
そろそろ外に出たいのに

体調を崩したりプライベートで忙しかったりしたため、昨年末以来なかば引きこもり状態になってしまい、地図とカメラを携えて頻繁に外出という、従来の行動パターンがほとんどなくなってしまいました。しかし、夏の盛りになってどうにか持ち直してきたこともあり、そろそろ出かけようかと思ったところ、新型インフルエンザ大流行とのこと。私や家族には持病があり、肺炎に直結しやすいので(実際、今年に入って急性肺炎で救急車のお世話になっています)人混みには出たくないので、どうしたものかと考え中です。自宅まわりでの運動なら何の問題もないのですが。

鉄道にしても、毎年のように廃止が囁かれる路線を再度訪問しておきたいですし、今年開通した阪神なんば線も未乗。海外にも行きたいところはたくさんありますし、今年中にかぎっては時間の融通が利きやすいので、いろいろと出歩きたいところなのですが…。



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