堀ノ内からしだいに低い土地へと下がっていくと、ほどなく地平駅である京急大津に到着します。ここまで高架上ないし築堤上に設けられている駅が続いていましたが、金沢文庫以来久々の純然たる地平駅となります。
相対式ホーム2面2線から成り、駅本屋は下りホーム浦賀方に設けられており、上りホームとの間は跨線橋で連絡しています。駅舎は木造平屋建のシンプルなもので、湘南電気鉄道開通時に設置されたものが改修されつつ現在まで使われているものと推測されます。
駅舎の隣には、大津宮稲荷大明神の赤い鳥居が目を引きます。かつてこの神社は駅構内にあり、鉄道建設の際に撤去されたものの、再び現在地に祀られることになったものです。
駅のすぐ脇には、横須賀市役所の出先機関である大津行政センターが立地しています。なお、駅の周辺には個人商店が並んでいますが、私が下車したときには営業しているのかどうか判然としない店舗が多数あり、ひっそりと静まりかえっていました。北側に出ると、かつて海だった土地は広く埋め立てられ、分譲住宅へと変貌を遂げています。
すべての列車が停車します。
北側(海側)から順に、1番線、2番線となります。
かつてこの一帯が港湾地域であったことを示すものです。
確認中。
2009年12月22日