京成八幡
けいせいやわた
Keiseiyawata

京成八幡駅

 島式ホーム1面2線から成る駅ですが、特急停車駅としては非常に手狭で、狭小なホームに多数の乗客がひしめく脇を「スカイライナー」が通過していくさまは、あまり絵になるものではありません。もっとも、駅の両側に踏切があるうえ、駅の両側にもスペースなどまったくないため、連続立体交差化しないかぎり駅の拡張は物理的に難しいでしょう。

 駅舎は橋上に設けられており、南側にある京成百貨店と直結しています。駅、および百貨店の入っているビルは、高度経済成長期によく見られる無機質なもので、時代を感じさせますが、駅から一歩出ると小ぎれいな商店が多く建ち並んでおり、市川市の一中心街を形成しています。

 なお、駅名は異なりますが、都営新宿線の本八幡駅が近く、地下鉄からの乗り換えにはJR本八幡駅よりも京成八幡駅のほうが便利です。

乗り場

 確認中。

駅名の由来

 駅からほど近い位置にある葛飾八幡宮への最寄り駅として設置された八幡駅に準じて命名されたものです。

歴史

 開業当初は「新八幡」と称しましたが、これは同日開業の「八幡」駅と区別するものです。「新」を冠した駅名は珍しいものではありませんが、「新」を付した駅がのちに開業する(新横浜など)、あるいはのちに別駅名から改称する(新山口など)のが一般的で、オリジナルとの同時開業は他に例をみません。

 もっとも、この両駅はあまり離れていないこともあり、1942年8月15日に八幡駅は廃止され、新八幡駅に統合されました。さらに、同年11月1日には、現在の「京成八幡」に改称されています。

周辺の見どころ

葛飾八幡宮

 駅から東へ、徒歩3分。伝によると宇多天皇の御代、石清水八幡宮を勧請したものといい、武神として東国部将の尊崇を集めてきました。境内にある大イチョウは樹齢1,200年ともいわれる古木で、国指定天然記念物。拝観自由。

八幡の藪知らず

 駅から南東へ徒歩4分、千葉街道沿い。樹木が生い茂った禁足地で、少なくとも江戸時代から知られていたとされます(徳川光圀がここに迷い込んだという話があります)。現在も、藪の脇にある神社から内側には入ることはできません。由緒についてはさまざまな説がありますが決定的なものはありません。

《乗り換え》東京都-新宿線:本八幡(徒歩3分)

【北八幡郵便局】駅から南東へ、徒歩6分。未訪。

2004年6月4日
2006年8月27日、加筆修正

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