古代史上の謎エピソードが秘められた地域

笠縫
かさぬい
Kasanui

笠縫駅

 相対式ホーム2面2線から成る地平駅です。

笠縫駅ホーム

笠縫駅ホーム。《2008年2月10日撮影》

 大和西大寺方面行きホームに駅舎および改札があり、橿原神宮前駅ホームとの間は地下道で連絡しています。純粋な地平駅で地下道連絡というパターンは橿原線では珍しく、改札そのものが地下化された駅を除けば、この笠縫が唯一です(ファミリー公園前は築堤上の駅なので除外)。

笠縫駅地下道

笠縫駅地下道。《2008年2月10日撮影》

 駅を出てすぐのところに、小規模なスーパーがあります。

 駅周辺には大きな蔵を持つ昔ながらの農家が多く、一戸あたりの敷地も概して大きいようで、豊かな地域だったことが想像できます。

停車列車 [2008年8月現在]

 普通列車のみが停車し、優等列車はすべて通過します。

乗り場

 東から順に、1番線、2番線となっています。

駅名の由来

 笠縫の地名からは、『日本書紀』に記載のある倭の笠縫邑を想起させますが、考古学上の裏付けがあるわけではなく、比定地のひとつに過ぎないようです。すなわち、トヨスキイリビメノミコトが父である祟神天皇の命により、天照大神の御霊を倭笠縫邑に遷し祀った、その後現在の伊勢の地に移された、というもの。なお、この一帯は秦氏の根拠地であり、伊勢伝承と秦氏との関係ありやなどと考えるのも楽しい話ではあります。

歴史

 大軌畝傍線開通当時からの駅です。

周辺の見どころ

 コメント準備中。

2008年8月19日

ご意見、ご感想などは、脇坂健までお願いいたします。
Copyright ©1999-2008 Wakisaka Ken. All Rights Reserved.