葛駅（奈良県：近鉄

　片面ホームのみからなる棒線駅です。

　駅舎は橿原神宮前方にある木造平屋建てのもので、平べったく横に長いつくりになっており、執務スペースとしてはかなり窮屈な印象を与えます。コンパクトな駅なので改札外には待ち合わせスペースなどはありませんが、それでも改札内には冷暖房設備を備えた待合室がきちんと設置されています。

葛駅ホーム

葛駅ホーム。《2008年2月10日撮影》

　改札口もまた小さく、厚い木の板で作られたラッチがデンと待ち構えており、ICカード対応簡易型改札機が脇のほうにひっそりと設置されています。ハイテクなど知ったことか、といった無骨な印象を与える改札口ではあります。

葛駅改札口

葛駅改札口。ラッチは木の板でできています。《2008年2月10日撮影》

　ホーム上屋はなかなか古いもので、桟には紋章が掘り込まれています。同様のマークは市尾駅でも見られますが、旧吉野鉄道の社章でしょうか（未確認、情報求む）。

駅屋根付近にある紋章

駅屋根付近にある紋章。旧吉野鉄道の社章でしょうか。《2008年2月10日撮影》

　駅前にはスーパーがあり、周辺には民家がかなり多く建っています。葛駅から北西側500メートルほどのところにはJR和歌山線が通っていますが、同線には駅が設置されていません。

停車列車　[2008年9月現在]

　特急は停車しません。

　一帯が吉野葛の産地であったことを示しているものと思われます。昭和の大合併までは、この地域は南葛城郡葛村でした。

　吉野鉄道の駅として開業しました。

　コメント準備中。