長良川鉄道

第2次特定地方交通線に指定された国鉄越美南線の受け皿として設立された第3セクター企業で(本社:岐阜県関市)、これによって岐阜県内の特定地方交通線はすべて第3セクター鉄道に転換されました(なお、国鉄神岡線から転換された神岡鉄道は2006年に廃止されました)。筆頭株主は岐阜県で、このほか沿線市町が主要株主となっています。

(2007年4月1日)

【Link】 長良川鉄道公式Webサイト

★1994年9月8日、北濃にて完乗。

JR高山本線の美濃太田から、関、郡上八幡、美濃白鳥を経て北濃へいたる72.1kmの路線で、全線が非電化単線です。路線の正式名称は国鉄時代と同じ「越美南線」ですが、営業案内上ではこの名称はほとんど使われていません。

美濃太田から関を経て美濃市間での区間は、工場と民家などが広がる平野部を走り、特に関付近では市街地をほぼ貫通する形で進むため利用者も多いのですが、かつて関で接続していた名鉄美濃町線は部分廃止を経て2005年3月かぎりで全廃され、すっかり寂しくなりました。美濃市から北では会社名のとおり長良川に沿って北上し、同川が形成した幅の狭い平野の中を進んでいきます。渓谷を眺める臨時列車が国鉄時代から運行されており観光輸送も重視されていますが、美濃市-美濃白鳥の区間で東海北陸自動車道が平行していることもあり、長距離の輸送にはなかなか苦戦しているようです。かつては美濃白鳥から峠を越えてJR越美北線の九頭竜湖までを結ぶ路線バスが運行され、越美南北線の連絡が可能でしたが、現在は廃止されています。

前身の国鉄越美南線は1923年10月5日に美濃太田-美濃町(現、美濃市)が開業、1934年8月16日に北濃までの全線が開通しました。その後は南線側の延長工事は行われず、越美北線が1972年に九頭竜湖まで開通したところで工事は中断され、連絡することのないまま1986年12月11日に第3セクター長良川鉄道に転換されました。転換後は新駅を積極的に行っており、かつて関-美濃市で平行していた名鉄美濃町線の廃止後代替駅も含め、12の駅が新設されています。

(2007年4月1日)

駅一覧

  • 【必見駅】 -
  • 【注目駅】 設備:北濃

乗車履歴

  • 美濃太田-北濃 1994年9月8日

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