2004年3月の雑記帳


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3月31日(水)

 週末を使って、茨城交通と日立電鉄を中心にまわってきました。3回目の茨城交通は“気軽に乗れるローカル線”としての雰囲気を残していて楽しかったのですが、廃止の話が着々と進みつつある観のある日立電鉄のほうは、どう見ても明るい材料には乏しいようです。

 週末ということもあってか、路線廃止の話題を受けて家族連れがわざわざ乗っていることを多く見受けました。だいたいは、カメラなんぞを手に持ったパパが、男の子の手を引くというパターンでしたが、けっこうなお歳の夫婦が「久々の電車だねえ」という光景も見受けられました。

 そんな利用者の気持ちもさることながら、私が見て愕然としたのは車両でした。風雨を受けているのはわかるにせよ、非常に汚く、埃で黒ずんでいるのです。もともと汚れが目立ちにくい赤系統の色の車両なのですが、全体がネズミ色っぽくなっており、特に窓ガラスなどは曇りガラスと化していました。一部、汚れていない電車を見かけたこともありましたが、ほとんどは“汚い電車”ばかり。一応車内はきちんと清掃されてはいますが、これでは現物を見ただけで乗る気が失せてもいたしかたないでしょう。

 すでに、現場でも鉄道を大事にして維持しようという雰囲気がなくなっているのかもしれません。

 今はなき和歌山県の有田鉄道では、再末期には1日2往復・土日用運休という状態にまでなっていましたが、そこでも折り返しの時間を使って、運転士氏(といっても、ほかの要員は皆無の模様でした)がきっちり洗車していました。

いつまで走れるかわかりませんけどね、走れる間はきちんと走らせてあげないとね

だいたいそんな内容の言葉を受け取った記憶があります。その後も、事実上廃止が決定しているくりはら田園鉄道なども、職員が施設をていねいに扱っているのを見ることができたのですが……。

3月25日(木)

 次の週末はなんとか休めそうですし、体調もぼちぼち戻ってきたので、久々に東京近郊をめぐってこようかと思量中です。北総開発鉄道や埼玉高速鉄道などで1日乗車券が発売されるほか、先行きがはなはだ不安な日立電鉄も気になるなど、いきたいところはたくさんあります。

 その一方で、日々使っている電車や駅で、警備がものものしくなっているのが悲しいところです。私が毎日利用しているJR新宿駅は日本で最大の乗降客をさばいている駅ですが、ホームごとに警察官が凛と立ち、さらにあちこちと巡回しています。スペインのマドリード市で発生したテロを受けてのものなのですが、このような警備が不要になる日が早くくることを祈るのみです。

3月23日(火)

 九州新幹線の鹿児島先行開業を軸とする3月ダイヤ改正のころは繁忙期のまっただ中だったうえ、体調をやや崩していたこともあって、旅行に出かけるなどとても無理な状況でした。このため、今年に入ってから、いちども東京都の外に出ていないという状態が続いています。いいかげん、どこかに行きたい、という気持ちがふつふつと沸き立っているのですが、時間がとれると思うと個人的な所用が重なったりして、どうにもうまくいきません。

 現時点での未乗車区間は、横浜高速鉄道全線、えちぜん鉄道全線、名古屋市交通局・砂田橋−名古屋大学、九州新幹線全線、肥薩おれんじ鉄道全線です(えちぜん鉄道と肥薩おれんじ鉄道は、第3セクター化前には乗車済みでした)。横浜高速は、その気になれば会社を早めに出てとりあえず乗るという荒技も可能ですが、あとは別々に訪問する必要があります。九州グループは、久々に肥薩線にも乗ってみたいですし、春休み明けぐらいに時間を確保して行きたいなと思っておりますが、果たしてどうなることやら。



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