すべての列車が停車する拠点駅
大きく広がった上川盆地の東限にあたる上川町の玄関駅で、特急などすべての列車が停車します。石北本線の旭川方における普通列車は基本的にここまでとなります。かつては夜行列車がこの駅で比較的長い時間停車のうえ離合していたため、周遊券やフリーきっぷの利用者が乗り移る光景が見られました。
「みどりの窓口」が営業している有人駅で、鉄筋平屋建の駅舎が整備されています。ホームは2面3線が跨線橋で結ばれていますが、ホーム上屋の支柱が卵形のカーブを描いているのが特徴です。
ここから網走方面は人家が完全に途絶し、無人の山林が伸びていくなかを延々と進んでいくことになります。このため、上川以東における普通列車の運転本数はわずか1往復という状態が、1986年11月以降定着しています。
上川町はスキーが盛んな土地として知られています。また層雲峡の最寄り駅であり、秋には大勢の観光客が訪れます。