旧国鉄木原線は、大原から大多喜、総元、そして上総中野へと延長されました。このうち総元は、大多喜にくらべてはるかに小さな集落で、現在では無人駅であるのが当然という状態になっています。
駅舎は、黒原公民館に併設されています。建物の端に通路状の待合室が設けられていて窓口機能が撤去されているなど、国吉とよく似た形態ですが、こちらは駅舎部分の天井が非常に高くなっており、遠目にも駅であることがひと目でわかります。
現在では片面ホームのみの棒線駅ですが、上総中野方で不自然なレールの屈曲があります。かつて列車交換が可能だったのか、あるいは貨物の搬出が行われていたのでしょうか。
いすみ鉄道のほかの駅にも見られるように、ホームにはプランターが備え付けられていました。実際には、放置されているのみで荒れている駅が多いなか、この総元は手入れが行き届いていました。
久我原付近とは異なり駅周辺の一帯は開けており、農地が広がっていますが、民家はさほど多くはないようでひっそりとした小集落になっています。駅前はそれなりに広くなっており農家が立地、営業しているかどうか定かではない商店が見られるなど、かつてこの駅が集落の中核として栄えていた時期があったことがうかがえます。
確認中。
国鉄木原線の暫定終着駅として開業しました。
特になし。
2009年9月11日
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