上総中川

かずさなかがわ
Kazusanakagawa

　農村違いに住宅が立て込んでいる中に設けられている駅です。国道からは細い路地を入った先にあるためわかりにくいのですが、ほかの駅とは異なり「上総中川駅」と書かれた青地のホーロー板が掲示されているため、ひと目で駅とわかります。

　ホームはゆるやかなカーブを描いており、国鉄木原線開通時に設置された駅らしく、現在では分不相応ともいえる長いホームが伸びています。ホーム反対の北東側には妙に広いスペースがありますが、かつて側線が伸びていたのでしょうか。

　駅舎はありませんが、ホーム中ほどに雨をしのげる待合スペースがあります。この屋根はなかなかの年代物で、その下には座布団が置かれていたりパンフレットがセットされていたりするなど、地元利用者の手入れが行き届いています。子どもによる張り紙なども見られます。いすみ鉄道の駅には荒れているものが少なくないのですが、この上総中川駅はていねいに扱われているようです。

　駅周辺は小集落となっていますが、国道がすぐ脇を走っていることもあり、お世辞にも鉄道が集落の顔足りえているようには見えません。近くに中川小学校がありますが、通学利用があるかどうかはわかりませんでした。

駅名の由来

　確認中。

歴史

　木原線開業当時からの駅です。

• 【1930年4月1日】　開業。
• 【1954年9月16日】　前日かぎりで貨物営業廃止、一般駅となります。
• 【1987年4月1日】　国鉄の分割民営化に伴い、JR東日本の駅となります。
• 【1988年3月24日】　特定地方交通線転換に伴い、いすみ鉄道の駅となります。

周辺の見どころ

　確認中。