京成高砂駅は、京成本線と北総線(成田スカイアクセス)、金町線の接続駅で、京成随一の列車運行上の要衝になっています。なお、北総線は完全に京成線と一体化しており、案内上ではあたかも京成の支線のような扱いになっています。
京成本線と北総線は地平の島式ホーム2面4線、金町線は高架片面ホーム1面1線で、これらを結ぶような形で橋上駅舎が設けられています。
大きな橋上駅舎がホームと同じ方向に伸びており、コンコース内には売店のほかにコーヒーショップやマッサージ店が入っています。船橋方面とスカイアクセス方面の分岐駅で、いずれの方面へも成田空港行きの特急列車が出ていることもあって、しつこいぐらいの案内表示が出ているのが印象的です。
なお、コンコースの突き当たりには、かつてこの駅で使われていた古レールの支柱が保存されていました。
改札外のコンコースには、定期券売り場とコンビニエンスストがあります。コンビニは、かつては「am/pm」が入っていましたが、いつしか「ファミリーマート」に替わっていました。
金町線は、長らく本線系統と同一のホームを共用していましたが、京成高砂駅高架化工事の一環として、一足早く高架ホームに移りました。このため、本線系統との乗り換えの際には、いったん改札口を出てコンコースに出て、そこから改札口に入り直すことになります。この際、乗車券や回数券、PASMOなどICカードでの利用者は30分以内に乗り継ぐ必要があります(定期券を除く)。
将来的には本線系統も高架化することが考えられますが、金町線の高架支柱を見るかぎりではさほど荷重があるようにも見えず、また現行のホームや駅舎本体にはほとんど手が加えられていないことから、金町線の高架ホームはあくまでも仮設のもので、駅全体を高架化する際には再度設置工事が行われるのではと推測されます。
駅の東側には車両基地があり、始発や終着の列車が設定されています。このこともあって、駅東側の踏切は“開かずの踏切”と化しており、かつてはワイヤー式の手動踏切でしたが、東武竹ノ塚駅の踏切事故以降、自動化されました。ただし、かつて設けられた跨線橋が撤去されたこともあって無理な横断が目立つようで、警備員が常駐しています。
駅の周辺には雑居ビルがひしめいており、特に南口などはよく探さないとなかなか見つけづらいところにあり、やや肩を潜めているような観さえあります。駅からほど近い場所には大手スーパーもあり、下町の商業拠点となってはいますが、さまざまな建物が雑多に並んでいるのみともいえ、あまり活気は感じられませんでした。
停車列車 [2010年9月現在]
本線(京成津田沼方面)
成田スカイアクセス(千葉ニュータウン中央方面)
乗り場
南側から順に、1番線、2番線…となります。
- 1.本線上り 青砥、京成上野、押上方面
- 2.本線上り 青砥、京成上野、押上方面
- 3.本線下り 京成津田沼、京成成田方面/北総線・成田スカイアクセス下り 千葉ニュータウン中央方面
- 4.本線下り 京成津田沼、京成成田方面/北総線・成田スカイアクセス下り 千葉ニュータウン中央方面
- 5.金町線下り 京成金町方面
駅名の由来
確認中。
歴史
京成が最初に開通した際に設置された駅です。
周辺の見どころ
確認中。
- 和久田康雄『私鉄史ハンドブック』電気車研究会、1993年、75ページおよび、同正誤表(2007年5月)。なお、青木良憲「総説:京成電鉄」『鉄道ピクトリアル』電気車研究会、No.787(2007年3月臨時増刊号)、10ページでは「押上-市川」としています。
- 京成電鉄プレスリリース「7月5日(月)始発より京成高砂駅金町線専用ホーム使用開始」[PDF](2010年9月29日確認)。