小田原線と江ノ島線の分岐駅です。
地上に方向別のホームが2本並び、ロマンスカー通過待避用の中線も設けられ、2面6線という構造となっています。急行・各停などの接続待ちの間にロマンスカーが通過することで、タイムロスを軽減できるように考えられています。
駅舎は橋上に設けられており、幅広く長いホームのかなりの部分をコンコースが覆っていることからもわかるように、スペースには十分な余裕があります。南北自由通路からホームへいたる階段まではけっこうあり、大都市のターミナル駅のようなスケールになっています。言い換えれば、地上から乗り込もうとする乗客が、ホームにたどり着くまでに長い距離を移動する必要があるともいえます。自由通路の中心部には、大きなアトリウムが設けられています。
出口は、駅中央やや西側を通っている南北自由通路から出られる北口と南口のほかに、東側にも設けられています。メインとなっているのは北口で、大きなペデストリアンデッキが駅北側のアーケード街や周辺ビルに伸びています。このアーケード街から伊勢丹相模原店までを含む一帯が相模大野の中心街です。駅の南西部にある「相模大野銀座」付近は古くからの商店街ですが、それ以外の地域は最近20年くらいで急速に発展したものです。
一方南口は、駅前にスーパーや病院、コンビニなどが並ぶものの、駅前はまだまだ静かで、住宅地の玄関といった趣です。
1990年代前半に再開発が始まるまでは、ホーム小田原側に古い橋上駅舎があり、南北自由通路に面して改札口があるという、古典的なスタイルの駅でした。現在、この部分には駅ビル「ステーションスクエア」が建っています。南北自由通路はやや新宿側に移動しています。
ステーションスクエアは、地上14階・地下4階、東西2棟から成ります。小田急百貨店系列の総合商業施設で、家電量販店なども入っています。
ホーム全体をコンコースが覆う格好になっているため、ホームはやや暗くなっており、特に北側はビルの中にすっぽり入っていることから、トンネルの中に駅があるような感覚になります。しかし、隣の町田とは異なり南側が空いていること、照明がきちんとなされていることから、暗いというイメージはありません。
駅の小田原側には、大規模な車両基地と整備工場があり、多数の電車が停まっています。小田原線と江ノ島線が分岐していきますが、江ノ島線の上り線は小田原線をオーバークロスして駅に入ってくるため、両線が平面交差することはなく、列車がスムーズに行き来できるようになっています。
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江ノ島線開通日の1929年4月1日に開設された、客扱いを行わない「大野信号場」が前身。駅に昇格した当時は、駅前にあった陸軍通信学校から名を取り「通信学校」と称していました。1941年1月1日に現駅名に改称。
特になし。
【相模大野駅前郵便局】駅南口から南東へ徒歩2分。1991年5月13日訪問。
【相模大野郵便局】駅北口から北西へ徒歩5分。1991年5月13日訪問。
2004年9月4日、加筆修正
2005年7月10日、写真を追加のうえ加筆修正
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