清澄白河
きよすみしらかわ
Kiyosumishirakawa

清澄白河駅

 ホームは地下2階にあり、2面3線で島式ホームが2つ並ぶ構造になっています。改札口は1か所のみです。

 駅の周辺は、お寺が多く建ち並んでおり、深川の下町情緒の漂う一角でしたが、東京メトロ半蔵門線の開通に伴って交通の便が格段に向上しており、現在では高層マンションの建設ラッシュが発生しています。

 駅の北側を流れる小名木川は、慶長年間に開削されたもので、深川一帯に張り巡らされている運河の核です。駅近くの万年橋から隅田川を隔てた富士山の眺望がみごとで、安藤広重や葛飾北斎の風景画にもあらわれています。この小名木川は別名ウナギ沢と呼ばれ、ウナギやドジョウが取れたため、この一帯はウナギ・ドジョウ料理がちょっとした名物になっています。また、アサリのみそ汁を使ったぶっかけご飯「深川めし」も名高い。

乗り場

※2番線と3番線は、同一の中線を挟む形で設けられています。

歴史

 特記事項なし。

周辺の見どころ

清澄庭園

清澄庭園内

清澄庭園内の風景。中央に見えるのは涼亭。《2004年11月24日撮影》

 A3出口から西へ徒歩2分。元禄時代、豪商・紀伊国屋文左衛門の屋敷があったとされる地で、明治に三菱財閥創始者の岩崎弥太郎が、隅田川の潮水を導入し、全国から奇岩を集めて回遊式庭園にしたのが現在の庭園です。園内に日本式の茶屋「涼亭」とコンドル設計洋館などが建てられましたが、涼亭以外の建造物は関東大震災で焼失しています。1924年に東京市に寄贈され、都市公園として整備されています。入園料150円、月休。また、庭園の西側には、開放公園「清澄公園」があり、芝生広場として活用されています。

霊厳寺

霊厳寺正面 松平定信の墓

霊厳寺の正面と、境内にある松平定信の墓。《いずれも2004年11月24日撮影》

 A3出口から東へ徒歩2分。徳川家康・秀忠・家光の篤い信頼を受けた霊厳上人が、隅田川河口を埋め立てて人工島を作り、寺を建立したことに始まるといわれています。本堂の左隣には、松平定信の墓が建っています(上掲写真右、国指定史跡)。拝観無料。周囲には同寺の塔頭が多く建ち並んでおり、さまざまな人物の墓があります。

江東区深川江戸資料館

深川江戸資料館(1) 深川江戸資料館(2)

深川江戸資料館の外観(左)および、内部の展示(右)。巨大な吹き抜けを利用し、天保年間の江戸深川の町並みを再現しています。《いずれも2004年11月24日撮影》

 A3出口から東へ徒歩3分。総合展示室の広い空間を活用して、江戸深川の町並みを実寸大で再現しています。具体的には、八百屋や船宿、水茶屋や船着場、火の見櫓などが建てられており、天保年間に使われていた家具や調度品などが、当時のままに配置されています。照明や音響を変化させて1日の変化を示し、映画のセットを思わせるようなリアルな体験が可能です。入館料300円、第2・4月休。

【URL】http://homepage3.nifty.com/l-koto/sisetu/sisetu_edo110/sisetu_edo110.html

東京都現代美術館

東京都現代美術館外観

東京都現代美術館外観。《2004年11月24日撮影》

 A3出口から東へ徒歩13分(半蔵門線利用の場合は、B2出口から徒歩9分)。1995年に開館した、現代美術専門の美術館で、略称MOT。常設展示は1階と3階にあり、1階の展示室では時系列に沿って、約30年にわたる現代美術の動きを追うスタイルになっています。3階の展示室では、現役の作家の作品を中心に、収蔵作品を入れ替えてさまざまな角度から傾向をとらえられるようになっています。サイズが大きくなりやすい現代美術作品に対応して、ゆとりのあるスペースが確保されています。美術品のほか、書籍や雑誌、マイクロフィルムなどの各種資料の収蔵も盛んで、開架式の図書室が用意されており、時間をかけて観覧できます。現代美術館のある木場公園は、散策に適した、ゆったりした空間となっています。常設展観覧料500円、月休。

【URL】http://www.mot-art-museum.jp/

《乗り換え》東京地下鉄-半蔵門線(徒歩2分)

【江東清澄郵便局】A1出口から南西へ徒歩4分。風景印あり(芭蕉句碑、清澄公園、清洲橋)。1996年8月16日訪問。

2004年12月30日

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