地平に島式ホームが2つ並び、2面4線から成る地平駅です。ここは高架化工事の対象にはなっていないようで、工事などが行われる気配はまったくありませんでした。大阪市立大学がすぐ東側に隣接しており、同大学の学生が利用客の相当数を占めているものと思われます。
駅舎はホームの北西側にあり、改札は2階にありますが、ホームとの間は改札よりも少し高い位置にある跨線橋で連絡しているため、橋上駅舎ではありません。また、出口は駅の西側にしかなく、市大へ向かうには、いったん駅舎から線路の西側に出て、駅の北側にある踏切をわたってキャンパスへ入ることになります。特に朝方などは“開かずの踏切”状態になっていることが推測されるだけに、こういう駅こそ、橋上化によるダイレクトアクセスが望まれるところなのですが、駅前商店などの反対運動などがあるのでしょうか。
列車の通過待避が行われますが、上下とも西側線が1線化されているため、通過待ちを行う普通列車は東側に入ります。すなわち、和歌山方面行きは左手、天王寺方面行きは右手に普通列車が入ることになります。
この杉本町は、関西本線の竜華操車場から延びている阪和貨物線(正式には関西本線の一部)が合流する駅として知られています。阪和貨物線は、貨物列車のほかに旅客列車が走行することもあり、かつては特急列車「あすか」や各種臨時列車が運転され、独自の営業キロも設定されています。住宅が多く並ぶ中を通っていることもあり、将来的には本格的な旅客線化の計画もあります。
しかし、2003年のダイヤ改正によりこの線を走る貨物列車が廃止され(JR貨物の第2種営業そのものが廃止)、大阪外環状線工事に伴い旅客列車の運転そのものも休止となり、現在では踏切部分が柵止めされています。
なお、阪和貨物線は杉本町にはホームはありません。本線との渡り線は、駅の南側にあります。
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阪和電気鉄道の阪和天王寺(現・天王寺)-和泉府中が開通した際に設けられた駅で、当時は停留場でした。1933年1月23日、停車場に昇格しています。
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【住吉山之内三郵便局】駅から西へ、徒歩2分。未訪。
2006年1月5日
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