島式ホームと構内踏切を持つ駅で、基本的には1面2線となっています。このほか、南西側には貨物用の側線とホームが残っており、貨物列車の拠点だったことがうかがえます。
駅構内は、私鉄としてはかなりゆったりしており、往事のにぎわいがうかがえます。開業当初から貨物駅としての色彩が濃厚で、木津川に設置されたバース(現在は埋め立てにより消滅)と直結し、工業製品や木材などの中継拠点としてにぎわいを見せました。
しかし、現在では乗降客数は南海の中で最下位クラス、当然のように無人化されています。
駅舎は太い柱を持つ古い鉄筋の建物で、駅前広場に向かってRを描いているデザインに特徴があります。しかし、この立派な駅舎に比べて駅前は貧相で、駅前広場はなんと未舗装。駅前をしばらく歩くと、やっとアスファルトが見えてきます。それでも利用者はそれなりにいるようで、駅周辺には自転車がかなり停まっていました。
周囲は倉庫などの流通施設が並んでいるほか、かつての個人商店が廃屋となり朽ち果てていたり、シャッターを閉じたままの商店があったりと、お世辞にも生活感がある地域には見えませんでした。
私が下車したときには、おっさんが近場の踏切から線路沿いに構内に入り(つまり改札口を経由しない)、中に設けられている水道から水を失敬していました。また、駅の東側にある公園には子どもの姿はまったくなく、かわりに20歳前後のならず者たちがバイクを乗り回していました。いわば「よそ者」である私は、周囲に警戒しながらこの界隈を歩きました。
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道頓堀(現・汐見橋)まで開通した際に設置された駅です。
駅から東へ、徒歩5分。2005年12月まで休館中。
【西成北津守郵便局】駅から南東へ、徒歩10分。未訪。
2005年8月29日、写真を追加のうえ加筆修正
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