終着駅にはコンパクトな木造駅舎が

甘木

あまぎ
Amagi
甘木駅
▲甘木駅駅舎《2011年3月19日撮影》
甘木駅ホーム
【写真1】甘木駅ホーム。《2011年3月19日撮影》

西鉄甘木線は、甘木鉄道線と交わりそうな位置まで接近しながら、急な右カーブを描いてこれと別れて小石原川を渡り、国道322号線に突っ込むような形で、終着駅の甘木に到着します。甘木鉄道の甘木駅とは別の駅ですが、「西鉄」は冠さず、単に「甘木」というのが正式名称です。

島式ホーム1面2線から成るコンパクトな駅です。【写真1】を見ればわかるとおりホーム幅は狭く、また側線などもない、非常にシンプルな構成になっています。なお、1番線(駅本屋側)は入線の際にカーブするためかほとんど使われておらず、基本的に2番線のみが使われているようです。

甘木駅駅舎内
【写真2】甘木駅駅舎内。《2011年3月19日撮影》

駅舎は、これまたコンパクトな木造平屋建てのものです。小さな駅舎のなかに、無理矢理押し込めたような観のある自動改札機が鎮座しています。しかし、下見板貼りの壁面に瓦屋根が存在感を示すこの駅舎には、あまりにもミスマッチではあります。

甘木駅駅舎を横から見る
【写真3】甘木駅駅舎を横から見る。《2011年3月19日撮影》

駅は国道322号線と斜めに設けられていますが、おもしろいことに駅舎が線路と並行になり、したがって駅舎の玄関と道路の間が並行になっていません。駅の正面玄関左手にはかつての売店がありますが、現在はシャッターが下ろされ単なる掲示板になっています。また、線路の延長戦にある小さな区画には、西鉄のタクシーが常駐しています。

旧甘木市の中心部近くに位置する駅とはいえ、甘木鉄道が国鉄時代に比べて大増発を行ったことなどにより利用者が減少しており、そのせいかあまり活気は感じられません。両甘木駅前を比較しても、ロータリーがあり人の出入りが盛んな甘木鉄道に比べ、駅前広場はおろか歩道さえない国道に接している西鉄甘木線は、どうにも地味な印象を拭えませんでした。

乗り場

駅本屋側(南側)から順に、1番線、2番線となります。

駅名の由来

甘木の地名は、南北朝時代の武将、甘木安長が建立した甘木山安長寺の山号によるといわれています。

歴史

詳細は確認中。

周辺の見どころ

甘木公園

駅から北東へ徒歩15分。公園の中心にある池を取り囲むように多くの桜が植えられており、春には花見客で賑わいます。スポーツ関係の施設も充実。散策自由。

【貝塚線】 宮の陣五郎丸学校前古賀茶屋北野大城金島大堰本郷上浦馬田甘木

《乗り換え》甘木鉄道

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