高遠原
たかとおばら
Takatobara

高遠原駅

 伊那田島に続く、樹木畑に囲まれた静かな無人駅です。やはり片面ホーム1面1線のみで、ホーム上には待合室とトイレが設けられています。ホーム中ほどから線路を見ると、一部だけ不自然に長い枕木があることから、かつては側線があったことがうかがえますが、今では路盤はすっかり整地されています。

枕木

不自然な形の枕木が見られることから、かつては側線が延びていたことがうかがえます。《2005年8月20日撮影》

 現在では純然たる無人駅ですが、ホーム上の待合室内には、かつて出札窓口があったと思われる小テーブルがあります。掲示されている時刻表の下の板張りを撤去すれば、現在でも切符売り場として復活できそうです。

待合室内

待合室内には、かつて出札窓口があった痕跡が見受けられます。《2005年8月20日撮影》

 駅名は高遠原となっていますが、桜の名所として知られる高遠とはまったく別の場所です。高遠の地名は、在来の領主である高遠家からきたものですから、この地に高遠家由来の領主などがいたものと思われます。

駅名の由来

 確認中。

歴史

 前身は、伊那電車軌道が設置した高遠原停留場で、1918年12月12日に七久保から開通した際に開業したものです。その後、1920年11月22日に上片桐まで延長されています。1943年8月1日に国有化されたときに廃止されましたが、戦後の1946年9月1日、同位置に高遠原停車場が設置されました(形式上は復活ではなく新規開業)。設置当初から旅客のみの取扱となっています。

周辺の見どころ

 コメント準備中。

(駅周辺には郵便局なし)

2006年1月28日

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