印象的なファサードを持つ駅舎

鉾田 【廃止】

ほこた Hokota
  • 鹿島鉄道線
  • 《石岡方面》 坂戸
  • ※隣接駅名は路線廃止直前のものです。
鉾田駅
▲鉾田駅《1994年8月28日撮影》

降車と乗車が別ホームに分かれています

鉾田駅ホーム
【写真1】鉾田駅ホーム。《1994年8月28日撮影》

鹿島鉄道線の終着駅である鉾田駅は、側線が複数分かれて広がっている中を進んだ先に旅客乗り場があり、2面1線のホームが設けられています。それほど乗降客が多いわけでもありませんが、南側が降車ホーム、北側が乗車ホームとなっており、乗降分離が行われています。

ホームはシンプルなつくり

鉾田駅に停車中の古豪キハ602
【写真2】鉾田駅に停車中の古豪キハ602。《1994年8月28日撮影》

2つのホームともコンクリート造のシンプルなもので、上屋はありません。乗車ホームにはベンチが置かれていました。レールは数メートル先まで伸びており、その先に車止めがあります。

瓦屋根の駅舎は立派なつくり

鉾田駅駅舎をホーム側から見る
【写真3】鉾田駅駅舎をホーム側から見る。《1994年8月28日撮影》

駅舎は切妻の瓦屋根をいただく堂々たるもので、簡素な駅舎の多い鹿島鉄道線の中では特に立派なつくりになっています。

改札口は大きめ

鉾田駅改札口をホーム側から見る
【写真4】鉾田駅改札口をホーム側から見る。《1994年8月28日撮影》

金属パイプでつくられたラッチから、かつてはかなりの利用客がいたものと思われます。もっとも、出札窓口は特になく改札と共用になっていました。

玄関脇には駅そばも

鉾田駅玄関
【写真5】鉾田駅玄関。《1998年3月30日撮影》

駅舎の玄関はなかなか貫禄あるつくりになっていることに加え、ユニークなファサードがまことに印象的です。玄関脇では、立ち食いそばのスタンドが営業していました。

関東鉄道に合併される前は「鹿島参宮鉄道」、分離した後は「鹿島鉄道」を名乗っていたものの、鹿島神宮方面への延長は免許申請もされておらず、名前だけだったとのことです[1]。なお、鹿島臨海鉄道の新鉾田駅へは1キロ近い距離がありました。

駅名の由来

確認中。

歴史

詳細は確認中。

1929年5月16日
鹿島参宮鉄道によって玉造町-鉾田間が開業し、鉾田駅開業。
2007年3月31日
この日かぎりで鹿島鉄道全線廃止。

その他

  • 第4回「関東の駅百選」(国土交通省関東運輸局)選定駅。
  1. 時刻表編集部編『ローカル線全ガイド 東日本』日本交通公社、1986年、153ページ。

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