一畑電鉄の終着駅で、松江側のターミナルです。
終着駅らしくホームは頭端式となっており、2面2線の相対式ホームを備えています。
改札口はホーム終端部の向かい側にあり、いずれの乗り場に到着した列車にも容易にアクセスできるようになっています。かつてはホームの中ほどに改札口があったため、改札口と反対側のホームに停まっている列車とはコの字型に移動しなければならなかったのですが、再開発に伴う改造によって、スムーズな移動ができるようになりました。
駅舎はRC平屋建で、一見2階建てかと思うような天井の高いものになっています。ガラスを多用しており採光がよいのが特徴ですが、夏場は暑くならないのでしょうか。
駅事務室には出札窓口のほか小荷物扱所も併設されています。待合室には大型テレビが備えられ、待ち合わせ場所としても活用可能です。
駅前にはロータリーが整備されていますが、ターミナルを迎える駅前広場としてはかなり控えめな印象があります。JR松江方面に向かう路線バスは頻繁に発着していますが、異なる事業者(一畑バス/松江市営)が同じバス停から発着しているため、フリーきっぷの類を使う人は注意が必要です。例えば「周遊きっぷ」の「山陰ゾーン」では、一畑バスには乗れますが松江市営バスには乗れません。なお、松江駅方面との間をLRTで結ぶという構想がありますが、実現の見通しは不明です。
かつて使われていた旧駅舎は、一畑電鉄の小境灘(現、一畑口)-北松江が開業するのにあわせ、1928年に完成したものです。RC二階建で中央には塔屋を備えており、インターナショナルスタイルを小京都たる松江の真ん中に持ち込んだわけで、当時は相当なインパクトを与えたのでしょう。開業当時は一階に待合室、売店、駅事務室があり、二階にはレストランとダンスホールがあった[1]とのことです。
現在は解体されて跡形もありませんが、木造のラッチや、コンパクトなスペースにいろいろなものを詰め込んだ売店など、ローカル私鉄らしい楽しい設備がいろいろと見られました。
松江しんじ湖温泉駅は、南側に温泉街、北東側に官庁街が広がり、観光拠点としてはなかなかよい立地です。そのいっぽうで、松江の市街地全般にいえることですが、細い道路沿いに広がる商店街の衰退が著しく、どこを歩いても判で押したようにシャッター商店街が見られるありさまは、悲しくなってきます。町の状況を見ると、この駅も住民による日常的な利用は期待薄に思えてなりません。
停車列車 [2010年12月現在]
終着駅なので当然ですが、全列車が停車します。
- 特急 一畑口 ← 松江しんじ湖温泉
- 急行・普通 松江イングリッシュガーデン前 ← 松江しんじ湖温泉
乗り場
確認中。
駅名の由来
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歴史
詳細は確認中。
- 【1928年4月5日】 一畑電気鉄道によって小境灘(現、一畑口)-北松江間が開通し、「北松江」駅として開業。
- 【1970年10月1日】 駅名を「松江温泉」と改称。
- 【2001年12月18日】 移転のうえ駅舎新築。
- 【2002年4月1日】 駅名を「松江しんじ湖温泉」と改称。
- 【2006年4月1日】 一畑電気鉄道の持株会社化に伴い、鉄道事業は一畑電車が継承、同社の駅となります。
周辺の見どころ
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- 川波伊知郎「一畑電鉄 松江温泉駅舎を観察する」『鉄道ピクトリアル』電気車研究会、No.712、2002年1月号、120ページ。