今宮戎駅
▲今宮戎駅《2005年8月7日撮影》

難波から高野線の各停に乗ると、ほどなく今宮戎に到着します。その名のとおり、駅に隣接する今宮戎神社への参拝客を当て込んだ駅ですが、スケールの大きい難波からひと駅だけ乗って戎神社に詣でる人はさほど多くなく、住宅や工場などが並ぶなかにひっそりと存在している駅といった印象です。

高架上に島式1面2線があり、参拝客利用を念頭に置いたことから、かなり古くからのものと見られる待合スペースがあり、両脇を板で囲み、通過列車の風圧を緩和するようになっています。このほか、比較的新しい待合室も設けられています。改札は高架下にあります。

なお、この駅に行くには、「高野線の各停」に乗る必要があります。難波から岸里玉出までの区間は、南海線と高野線が系統別複々線になっていますが、今宮戎駅のホームは高野線のみに設けられています。このため、「南海線の普通」は今宮戎駅には停まりません。これは、萩ノ茶屋駅と同様です。

駅名の由来

特記事項なし。

歴史

南海鉄道によって「恵美須」駅として開業しました。その後、1920年ごろに、現在の名称に改称されています。

周辺の見どころ

今宮戎神社

今宮戎神社

今宮戎神社。《2005年8月7日撮影》

 駅から東へすぐ。西宮戎神社を本宮とする神社で、「えべっさん」と称されます。聖徳太子が四天王寺を建立した際に鎮護社として祀られたものと伝わります。商業の神様として大阪商人の信仰を集め、年始めの「十日戎」には数多くの参拝客で賑わいます。同神社の東側には「恵美須」、西側には「大国」という地名があり、ミナミ全体をえべっせんが覆っているような観があります。シーズンオフはひっそりとしています。参拝無料。

【URL】http://www.imamiya-ebisu.net/

2005年8月18日

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