宇連川が北へ向きを変えるところに小さな集落が形成されており、ここに設けられている駅が、三河川合です。かつては鳳来寺鉄道と三信鉄道の境界駅でしたが、現在では純然たる中間駅で、接続駅としての痕跡は何もありません。
乗降客は決して多くはなく、駅舎は簡易駅舎となり無人化されています。島式ホーム1面2線から成り、構内踏切でホームと駅舎の間が結ばれています。
現在では小規模駅に過ぎませんが、駅の構内は非常に広く、撤去されたものも含めると相当な数の側線、そして自動車での搬出が可能なスペースが確保されていました。これは、1950年代に行われた宇連ダムの建設に伴う資材搬送のため構内拡張が行われた結果です。
駅前には広いスペースがあり、そこから坂を下りると川合の集落に出ます。小学校や郵便局、個人商店などが集まっており、規模が小さいながら集落としての機能を現在も維持しています。
飯田線はここからいよいよ山岳地帯に入り、橋梁とトンネルが連続する区間になります。この先に、豊川水系と天竜川水系の分水嶺があります。
特急は停車しません。
南側(駅本屋側)から順に、1番線、2番線となります。
川合は、複数の河川が合流する地点に形成された集落であることからついた地名です。
当初は鳳来寺鉄道の終着駅で、のちに三信鉄道の始発駅ともなりました。両社が国に買収されて以降は、純然たる中間駅となっています。
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2009年9月19日
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